晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

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シャオジャン(肖战)を生んだ中国のアイドルオーディション番組《燃烧吧少年》を観たら面白かったのでちょっと解説

先日書いた『陳情令』に関する記事は、意外にも多くの人が検索で見に来て下さいました。嬉しい限りです。

前回の記事で、このドラマの主人公を演じたシャオジャン(肖战)について書きましたが、今回は、シャオジャンに興味を持った方のために、また、シャオジャンやX玖少年团(X9)には興味があるけど、中国語は分からないという方のために、シャオジャン(肖战)を生んだ中国のアイドルオーディション番組《燃烧吧少年》について書いてみようと思います。

《燃烧吧少年》について

中国のオーディション番組《燃烧吧少年》は今もネットで観ることが可能です(中国語)。

番組は2015年の年末から2016年にかけて放送されたもので、もう5、6年前の話なので、番組に登場するメンバーも皆、その分若い頃の様子が映っています(今はもっと洗練されています)。

英語の番組名は"X Fire"といい、ここから生まれたアイドルグループが前回もちらっと紹介したX玖少年团(=X9)です。

名前のXは未知とか無限可能の意味で、(jiuは中国語で9)は中国の伝説“龍生九子”から取りました。

そして、このX9に選ばれた一人がシャオジャンというわけです。

残念ながらこのボーイズバンドは現在はほとんど活動をおらず、事実上解散のような状態になっています(正式な解散はしていない模様)。

でも、この番組《燃烧吧少年》、今見ても面白いんです。

 

参考動画をYouTubeから貼り付けます(下)。こんな番組だよ。

(ここに貼り付けたのは第7話なので、最初から見たい人は動画はすっ飛ばしてください)第7話は、最初16人いたアイドル候補者が10人にまで絞られ、5対5の2チームに分かれて対戦する最初の回です。

本当は第1話から見て欲しいのですが、12話全部見るのは大変なので、この回ぐらいからならいいかなと・・・。この回だけでも見て欲しい!

追記)ステージだけの抜粋はこちらの記事に集めてあります。

 

《燃烧吧少年》の見どころ

アイドルのオーディション番組といえば、記憶に新しいのがNIZIUを生んだ虹プロジェクトやIZ*ONE(アイズワン)を生んだ『PRODUCE 48』などです。また、ちょっと古くなりますが、米国の"American Idole"も私は昔ハマりました。どれも面白くて大好きですが、オーディションの仕方がそれぞれちょっとずつ違いました。

ここでは《燃烧吧少年》の番組の特徴をまず紹介していきます。

見どころ1:戦い方が独特

《燃烧吧少年》の放送は全部で12回あります。

戦い方が独特で、個人戦というより完全にチーム戦です。

2チームに分かれて、負けた方のチームから脱落者が出る仕組み。

チームにはそれぞれ掌门人と呼ばれるチームの師匠がいて、毎週ステージで披露するパフォーマンスの演出や指導をチームの他のスタッフと共に行います。

他のオーディション番組でもチームタスクはあり、それ自体は珍しくありません。ただ、そうした他の番組では審査員はあくまでも個人のみを合格不合格の基準にすることが多いのに比べて、この番組ではチームが勝った場合は全員安泰、その中でパフォーマンスが一人だけイマイチでもその人の脱落の危険はなく安全なので、何が何でもチームで勝とうとするところが面白いです。

対戦方法は最初は2人組→3人組→5人組の対戦へと変わっていきます。

第1ステージでは、参加者16人が1人ずつ歌や踊りを披露して、それを掌门人が自分のチームに引き抜いていきます。それで両チーム8人ずつのチームができて、それを各チーム内でさらに2人組のデュエットに分け、合計8ユニットがステージでパフォーマンスを披露して競いました。その結果が点数で順位付けされ、8位と9位のデュエット4人が最初に脱落しました。

第2ステージでは、前回の最終総合順位5位と6位のデュエット4人が解散して1位と2位のチームに加わり、3人組のユニット4組で争う形式に変わります。そして、このうち総合順位が4位と3位だったチームから1人ずつが脱落しました。

さらに、第3ステージでは、残り10人が二手に分かれて5人ずつのパフォーマンスで大戦し、負けたチームから脱落者がでるというのを2回繰り返しました。

上に貼り付けた動画はこの第3ステージが始まった段階になります。

この段階までくると、パフォーマンスがかなり完成されてきています。

少年たちも最初はすっぴんだったのが、お化粧したりヘアスタイルを変えたりしてだんだんアカ抜けてきて、一人一人にファンが付いているのが、客席を見てもわかります。

NIZIプロジェクトとは違い、毎回観客を入れてパフォーマンスを披露しているので、誰が出てきた時に観客から一番歓声が上がるかや、女の子たちが自作で持っている応援幕や名前のカードなどが映し出されたのを見て、誰が人気かを分析していました。

面白いのは、この番組放送時の時に一番人気だった少年が、デビュー後もそのまま人気だったかといったらそうでもないことです。

これはアメリカンアイドルでもそうでした。

優勝者が必ずしも後で売れるとは限らず、例えば、ジェニファー・ハドソンなんかは途中で脱落しましたが、その後ミュージカル映画ドリームガールズ」で一躍有名になりました。結果、あのシーズンの出場者の中では一番売れたのではないでしょうか。

見どころ2:個々人の能力が高い(X9のメンバー紹介)

番組の第1話放送までに参加者が16人に絞り込まれているので、各人の歌唱力やパフォーマンス力は高いです。ただ、最初は、まだみんな荒削りで、アカ抜けない感じ。でもそれが微笑ましいのです。中にはもう既に出来上がっていた人もいます。

例えば伍嘉成(ウージャーチャン)くん。

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伍嘉成

出典:365明星 http://www.yue365.com/mingxing/ziliao/7275.shtml

彼は最初に出て来た時から自信満々で、歌も表情も出来上がっていました!

毎回パフォーマンスに点が付けられるのですが、伍嘉成は前半戦でほぼ毎回1位を獲得。リアリティーショーなので仕方がないのですが、挫折はあまりなく最後まで勝ち上がっていったエリートタイプです。

性格は番組を見る限りとてもおしゃべりで、とても涙もろい・・・いい子です。

又、前回の記事で紹介した彭楚粤(ポンチュユエ)くん(下写真の左から4番目*1も出て来たときからかなり完成されていたのですが、実は伍嘉成も楚粤くんも二人とも「星海音乐学院」という同じ学校出身の友達。

この二人がこの番組を引っ張っていったと言っても過言ではありません。 

ちなみに粤粤は自分のことをいつも奶爸(育メン)といっていました。笑

見ている限り、ステージ外ではおっとりした優しい子で、リーダーとしてメンバーの面倒を見ていたようです。

また、個性的なメンバーといえば、

谷嘉诚(グージャーチャン、老谷)です。

成都体育学院出身の体育会系男子で、寡黙な肌肉男(筋肉男)です。初回登場してきたときに6パックを披露したのですが、筋肉だけでなく、表情も硬すぎて、よく周りのチームメートや審査員から顔面麻痺と言われていました。これ、非常にきつい冗談ですが、PC*2ではないと思うので、公共の電波であまり言わないほうがいいのでは?とは個人的に思いましたが、でもこの番組では何回かそう言われていました。

老谷はあまり感情を表に出さないタイプでしたが、この番組のあと出た《超星星学園》では、どぎつい役も凄い形相で演じていましたよ。

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X玖少年团のメンバー(真ん中が肖战)

左から郭子凡、伍嘉成、赵磊、彭楚粤、肖战、阵泽希、焉栩嘉、夏之光、谷嘉诚

(出典:百度百科 X玖少年团_百度百科

また、阵泽希(チェンズオシー)は、カナダのカールトン大学を出たラップ担当。ダンスが得意で魅せ方も上手ですが、最初の頃歌声はイマイチでした。でも、ボイストレーニングなどを通してかなり上達したんです。表情が豊かでモデル向きだと思います。個人的には結構好きだったんですが、いろいろあって彼は既にグループを脱退しています。

赵磊、焉栩嘉、夏之光、郭子凡の4人は1997年から2001年生まれと(私から見たら)かなり若く、番組出演当時の最年少は14歳でした!ちなみに最年長は肖战(シャオジャン)。

この年少組の中で特異だったのが赵磊(ジャオレイ)くん。

彼は、最初出てきたときは、変な子の印象で、春春も「変わった子がいい!」と言って自分のチームに入れた子でした。

顔がアイドルではない気がしたので、すぐに落ちるかなと思っていたのですが、彼は若い女の子に最初のころからとても人気で、不思議でしたが、結局最後まで勝ち残りました。とても才能のある子だと思います。

また、一番化けたのが夏之光(シャジグアン)くん。

番組中も、その後も一番アカ抜けたと思います。民族舞踊がすごくて、歌っている途中でも足が180度上がるすごくしなやかな体を持っています。そのしなやかさを生かしてステージ上では様々なパフォーマンスをしました。韓国アイドルにいそうなタイプだと思います。

郭子凡(グオズファン)くんは、正統派だけど外見地味な感じ。正直最後まで残るとは思っていませんでした。でも、多分恐ろしく運動神経のいい子で、片手側転とか宙返りをさせると雑技団並みの綺麗な舞を披露します。堅実な印象で着実にファンを増やしていった気がします。

そして、最後が焉栩嘉(イェンシュジャ)くん。

番組出演当時は歯の矯正器具をしていて一番ちびっ子な可愛い子でしたが、今は背が一番の伸びて、綺麗なお顔がさらに凛々しくなってとんでもなくイケメンに成長しました。番組では年の離れた弟とも共演して微笑ましかったです。

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成長しました!焉栩嘉

出典:焉栩嘉_百度百科

そして、お待たせしました。大トリは肖战(シャオジャン)です!

見ての通り、顔面偏差値が非常に高くて美しい。

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肖战(シャオジャン)

出典:肖战(中国内地男演员、歌手)_百度百科

肖战は1991年10月5日生まれ、重慶市出身です。肖战の名前は元々“肖赞”になる予定でしたが、母親が漢字が難しいと心配して今の名前になったのだそう。

肖战は子供の頃から絵画や小提琴バイオリンを習っていました。

2010年には重慶工商大学の现代国際設計芸術学部に入学し、芸術団合唱団に入団。X9メンバーのなかで飛び抜けて澄んだあの美しい声はここで作られたようです。合唱団では部長をしていたそうで、大学では優等生だったようです。

卒業してからは、マスメディアの先生が開いた設計事務所で設計士として仕事をしていました。つまり、オーディションを受けた時は社会人だったのです。
そのせいか、メンバーの中でも一番落ち着いた雰囲気で、テレビに出始めた当時は一番アカ抜けていない印象でした。
正直私も初回で登場してきた時の服を見て、なんじゃこりゃ!と思ってしまいましたが、そもそもの顔面偏差値が高すぎるため、どんどんファンが増え、それにつれて、本人もどんどん洗練されていき、ついには2019年にネットで配信された
ドラマ《陈情令》で一夜にして大スターへと駆け上がりました。
今や中国のイケメンランキングでも常に1、2位を争う人気で、メンバーの中で一番成功したといえます。
肖战の化けぶりを見ると、よく芸能事務所がスカウトの時にまだ完成されていない「ダイヤの原石」を探している言っている意味がよく分かります!

見どころ3:掌门人2人の個性が正反対

さて、 《燃烧吧少年》はいかんせんチーム戦なので、どちらのチームに入るかというのも重要かもしれません。

掌门人の2人の個性は面白いほど正反対で、演出も毎回違います。

白組の春春(掌门人の相性)チームのリーダーである李宇春さんはサバサバ系の人気歌手。長身でボーイッシュないでたちの女性で、真顔で冗談を言ったりするユーモアもある人物です。

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左が春春、右が舒淇

出典:《燃烧吧少年!》娇萌舒淇变严师 怒斥高颜值少年_凤凰娱乐

一方で赤組の淇哥チームのリーダーである舒淇さんは、台湾出身の女優で、女性的で男性受けするタイプです。非常に感情にもろく、本番中に涙を流す場面も何度もありました。

どちらのチームに所属するかで、パフォーマンスの毛色も変わってくるのですが、どちらに入るかは候補者本人たちが決められないので、運ですかね。

見どころ4:審査員BOSS団のラスボスのコメント

審査員は、シリーズの最初の頃はボス団は3人の大人のみ、後半戦は4人+90年代生まれの若者(90后)で構成されました。

真ん中に座っているボス団の女性のコメントがかなり厳しい目のときがあり、舒淇さんはそれを聞いて少年たちのために涙を流したこともありました。

アメリカンアイドルのサイモンほど辛口ではないですが、J.Y.Parkのように言葉を選ぶタイプではないので、確かに怖いときがありました。ただ、番組用のおべっかではなく本音で話しているところが信用できるとも感じました。

そうはいっても、私があんなこと言われたら相当凹むと思います。番組の少年たちはそんなことはものともせずに突き進んでいき、逆にそれを聞いた周りの大人が打撃を受けているという展開・・・。笑

若者たちは、強いです。

見どころ5:素人のオーディションとは思えない壮大な舞台セットや画像演出

要するに、お金かけてやっていることがよく分かるんです。

まだデビューもしていない子たちにここまで大掛かりなセットを作るか!こんな完成されたCGつくるんかーい!というくらい、シーズンが最後に近づくにつれて、舞台のセットや仕掛けもド派手になっていきます。

正直、日本のプロが集う歌番組でも、もっと地味にやっています。

ある意味羨ましい。

数週間前にフジテレビ系の「Mr.サンデー」で中国のエンタメ特集をしていたのですが、今、中国はエンタメにものすごく力を入れていて、多くの資金が政府から補助されたり、投資されたりしているようです。

思えば、韓国のエンタメが世界に受け入れられるほどになったのも、国を挙げての政策があったからですよね。

日本のエンタメも中国ではとても人気があり、番組中のミッションにもアニメのオフレコミッションがあったのですが、その課題は3作あるうちの2つが「ドラえもん」と「スラムダンク」でした。もう一つは「カンフーパンダ」で、どの下りだったかは忘れましたが、セーラームーンの「月に代わってお仕置きよ」のセリフも番組収録中に出てきましたよ。

また、参加者の一人のスマホの待受画面は確か「ドラゴンボール」だったし、番組中に審査員の一人がバスケ好きの出演者(自分のことを桜木花道と呼んでいた)に「スラムダンク」のポスターをプレゼントした場面があったのですが、もらえなかった他の子が「僕はワンピースのが欲しい」と言っていたのを覚えています。

日本のエンタメも凄いのです。

見どころ6:掌门人と参加者の絆 涙なしでは見られない

この番組を見ていて思うのは、少年たちがみんな純粋だな〜ということ。

いろいろあるんでしょうが、それぞれ前向きに頑張っているところがいいです。

また、家族や友達をとても大切に思っていて、各チームの掌门人への敬意も忘れません。

これが回を追うごとに少年たちの歌などに現れてきて、正直シリーズの最後の方は私も涙腺崩壊。

Niziuのときもそうでしたが、リアリティー番組って、感情移入してしまうから、余計に応援したくなるんでしょうね。

NIZIプロジェクトのときは泣きませんでしたが、中国の少年たちを見て号泣していまいました。

正直ここまで泣ける番組だとは思っていませんでした。

X玖少年团のデビュー曲《以己之名》

こうして頑張ってデビューした彼らの最初の曲は《以己之名》という曲です。

これは前回紹介したドラマ《超星星学園》のオープニング曲にも使われていて、歌詞は独特ですが、なかなかキャッチーなメロディーで私は好きです。

ところで、《燃烧吧少年》を最後まで見た方は、最終的に番組でX-Fireに選ばれたのは4人だったはずなのに、なんで9人になっているんだと思った方もいるのではないかと思います。

どうやら4人でやってみたもののあまり人気に火がつかず、シャオジャンや粤粤の人気が凄かったことから、あと5人を追加したようです。

なので、一度落ちた人もメンバーに入っています。

下に歌詞付きのリンクを貼りますので、メンバーのおさらいがてらどうぞ。

youtu.be歌やっぱうまいですね。

正直ダンスのコリオグラフィーはピンとこないのですが、歌がうまい人が好きなので、私はX9はいいなーと思います。

どうでもいいことかもしれませんが、この子たちみんな英語の歌詞の発音がいいです。

最後に、お兄さんメンバー4人(伍嘉成、彭楚粤、肖战、谷嘉诚)だけの曲も載せます。粤粤の髪型がヤンキーの息子みたいで変ですが、歌がいいので!!

你想我吗? (Like! Like!)です。

youtu.be全体的に大人の雰囲気。

自分が年寄りだからかもしれませんが、陈泽希がいない今、押しはこの年上の4人です。

またいつか、X9として活動してくれるといいなあ。

 

 

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*1:大きな写真は前回記事参照

*2:Politically Correct term

上海ひとり旅[4]【外難(バンド)と浦東(プートン)で夜景を楽しむ】

上海ひとり旅シリーズの前回[2]では、ひとり旅の夜は寂しいぞと書きましたが、この日は違いました。

漢院の違うクラスに来ていた女の子1人をランチタイムにナンパして、一緒に夜の外難(バンド)浦東(プートン)に遊びに行ったんです。

中国あるあるだと思うのですが、中国や台湾で一人でふらふらしている日本人って女子より男性のほうが多くないですか?

単なる偏見でしょうか。

というのも実は、私が数日間通った漢院の中級クラスの同学们は私以外の全員が社会人の男性だったのです。

それで、夜のアクティビティにはなんとなく誘いづらかったので(勘違いされても困るしね)、お昼を食べに行った時に近くで食べていた初級クラスの若い日本人の女の子に声をかけました。

すると、是非一緒に行きたいとのことだったので、夕方、連れ立って出発!

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外滩(バンド)

外滩(バンド)も20世紀前半まで租界地区だったこともあって、重厚な西洋風の建物がずらりと並んでいます。でも、滞在している旧フランス租界とはまた違った雰囲気です。

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西洋建築が立ち並ぶ

アジア人にとって西洋風の建物や雰囲気はやはりお洒落なイメージが強いのか、近くの路地では新婚カップルの撮影も行われていました。

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前撮り中かな

お洒落な場所には人が集まります。

この日も大勢の観光客やカップルが思い思いの時間を過ごしているようでした。

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外滩(バンド)のメインの通り

外滩(バンド)の側には大きな黄浦江という川が流れています。この川がまた、東京の隅田川なんかとは違ってお洒落なUの字型で、遊覧船なども多く行き交い、夜になると一気に雰囲気が良くなります。

外灘側の西洋建築は夜はすべてライトアップされて浮かび上がるので、雰囲気があるんです。

そして、川の反対側には浦东(プートン)の高層ビル群が!!

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対岸の浦東(プートン)

未来都市感がありますね。

この写真の高層ビルのうちのどれに登るか迷ったのですが、私はちょうど中央右側の栓抜きのような穴の空いたビルに上ることにしました。

なぜ栓抜きにしたのかというと、その右にある捻じれたビルは、当時出来たてほやほやで、この高層ビルの中で一番新しかったのですが、ちょっと傾いていると聞いたからです*1

632mの高層ビルがそうそう倒れることはないとは思いますが、つい先日、深センの72階建ての超高層ビルが、地震でもないのに上下に揺れて、人々が我先にと非難した報道がありました。怖いですね。

さらに、手前の丸い玉がふたつ付いたタワーの東方明珠は、それ自体を夜景の写真の構図に入れたかったので、それに登ってしまったら画角に入らなくなくなるという理由で、栓抜きにしたのでした。

ちなみに東方明珠テレビ塔で、捻じれたビルは上海中心というビルです。

ということで、高層ビルに上るために、外滩を後にして、川を渡ります。

川を渡るために乗ったのがこちらのゴンドラ。

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ゴンドラで浦東(プートン)側へ

川の下にはキラキラのトンネルがあって、その中を高速で駆け抜けます。

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光の中へ

光の中に吸い込まれるように進んでいきます。

ドラえもんのタイムマシンみたいですね。

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光の中を進む

ゴンドラはあっという間に反対側に到着。

降りると急にザ・オフィス街!!という感じになります。

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オフィス街

平日だけあって人がうようよ。

帰宅時間帯のようです。

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中国は人が多い

栓抜きビルに行く途中に東方明珠(テレビ塔の前も通ったら、「上海欢迎您(上海はあなたを歓迎します)」の文字が。

あざーっす。

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「上海はあなたを歓迎します」の文字

捻じれたビルも間近でみましたが、やっぱり捻じれているせいか傾いているように見えました。

目の錯覚かもしれませんが、てゆうか多分そうですが、一緒に行った女の子とやっぱ上るの怖いね〜という意見で一致しました。

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一番左が栓抜きビル

上海環球金融中心上海ワールドフィナンシャルセンター)から見える夜景が素敵

栓抜きビルの正式名称上海环球金融中心上海環球金融中心Shanghai World Financial Center, SWFCといいます。

別名が「上海ヒルズ」というとピンとくる方が多いかと思いますが、実はこのビル、日本の森ビルが手がけたビルだそうです。

森ビルは日本では都心の高層ビルを数多く手がけていて、Mのマークがある以外にも、虎ノ門ヒルズ六本木ヒルズ表参道ヒルズなど全て名前が「〇〇ヒルズ」なのでわかりやすいですよね。

私たちは夕方から登って、ちょうど日が落ちる頃から夜景まで見ることができました。

展望台は栓抜きの穴の上にあります。

つまり、すぐ下は穴で、足元はドーンとガラス張りになっているところがあります。

中国人は好きですねガラス張り!

写真がないのが残念ですが、最近ガラス張りは珍しくありません^^

写真を撮っていないということは、あまり怖くなかったのではないかと思います。

 

ただ、とにかくここは人が多く、写真を撮るにも一苦労でした。

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人が多いのがね・・

三脚を置いて陣取っている人も多く、みんな夕景や夜景を狙いに来ているのが分かりました。

これではガラスの前に行くのも大変。

私も上海に三脚を持って行ってはいましたが、ここでの戦いには使わず、手持ち一眼レフの高速シャッターとアイフォンの二刀流で挑むことに。

夕景を撮りました。

アングルは横向きが綺麗に撮れました。

右手の東方明珠(テレビ塔Uの字型の川にカラフルにライトアップされた遊覧船が映えポイントです。

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栓抜きビルから見下ろした夕景

この夜景のまとまり感が、私は好きです。

香港の100万ドルの夜景も好きですが、ビルが多すぎて写真を狙うときちょっと困ってしまうのですが、上海のプートンは东方明珠(テレビ塔があるおかげで、狙いやすいです。

景色のメリハリですかね。

東京のような無限の都会ではなく、一箇所にものすごく目を引くものがある感じ。

メルボルンに住んでいた時も同じ感じでした。

住んでいた田舎のモーニントン半島から毎週金曜日の夜に車でネピアンハイウェイを飛ばしてシティに行っていたのですが、遠くにシティの高層ビル群が見えてくると、また来たな!と気分が高揚するような、そんな感じです。

東京だと全部高層ビルなので、都会にいながらにしてどこも都会で、もはやどこが都会なのかわからない状態でメリハリがないというか・・・分かりますかね?

ちょっとクラスな感じが名残惜しくて、ビルを降りてからもたくさん写真を撮ってしまいました。

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下から見上げる

上海ワールドフィナンシャルセンターはすっきりした外観の高層ビルです。

何かSF映画のような未来感のある雰囲気も気に入りました。

地上からも撮影したのですが、こっちもいい感じです。

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地上から撮影

とてもいい夜景が観れたので、なんだかちょっと興奮しながら家路に。

帰りはゴンドラには乗らずに普通に地下鉄に乗って帰りました。

 

この景色、実は今テレビでもたくさん見られます。

今、LaLaTVで放送中の中国の人気ドラマ《三十而已》(邦題:30女の思うこと)の舞台が上海で、毎回というほど東方明珠の夜景が登場します。

中国や中国語好きの方の間では有名なドラマですが、私は今回初めて見ています。

外灘の高級マンションやお洒落な自宅から黄浦江を眺めながらの生活は、ドラマとはいえ、やはり憧れます。

詳しいドラマの情報はこちら

上海ひとり旅[5]に続く。

◉前回のお話

 

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*1:あくまでも勝手な噂ですので真実ではないはず