イタリアの旅日記も今回で8回目になりました。
でも、お話がなかなか前に進まないので、
だんだん自分でもイライラしてきました。
えーい、ピザ食べるまでに一体何回ブログ書くんじゃーい!
いや、途中で面白いことがありすぎて・・。
すみません。
というわけで、今回はちゃっちゃと食べてしまいますよ。
いざ!ピザ!!
ナポリでは終点ではなくナポリ・ガリバルディ駅降りたほうが便利
さあ、あの素敵なベスビオ周遊鉄道の電車に揺られること40分
午後3時過ぎ頃だったかな、ナポリに着きました。
このときに注意したいのが、降車駅。
ベスビオ周遊鉄道の終点はナポリ・ポルタ・ノラーナ駅ですが(反対側の終点はソレント)
私はいつもそのひと駅手前のナポリ・ガリバルディ駅で降りていました。
理由は、ポルタ・ノラーナの方がガラが悪いと聞いていたのと
ナポリ中央駅のFS線まで歩いていくのであれば
ガリバルディの方がアクセスしやすそうだったからです。
距離はあまり変わらなさそう。
だったら早く降りてしまった方が早く着きます。
ポンペイに帰るときもガリバルディから乗っていました(詳しい路線図は⑦に載せています)。
なんだか薄暗くて飾り気の無い雰囲気の悪い駅でした。
ん〜なんかね。
あまり気分の上がる駅ではありません。
もっとさ〜、ピザやベスビオ山の絵とかさー
なんかのゆるキャラとかなんでも壁画なりに施して
ナポリっぽい陽気な演出で観光客を楽しませられないものかねぇ。
そんなことを考えながら駅を出ました。
ナポリ駅は近代的
目的のピザ屋さんに行くには
そこからFS線のナポリ駅まで歩いて行く必要があります。
薄暗い階段を上って地下通路を通り
エスカレータを上ると急に現代にタイムスリップ!
ナポリ駅は近代的です。
ってゆうか・・・・
急に東京超え!
なぜならお巡りさんがセグウェイに乗って巡回。
ギャップが激しすぎてもはやついてけません。
ま、現代に戻れて良かったことにしよう。
それにしてもベスビオ周遊鉄道との差が・・資金の問題か?
ダ・ミケーレへのアクセス
さて、目指すピザ屋さんはここから徒歩10分もかかりません。
ただ、ネット情報によると駅周辺やガリバルディ地区は危ないとのことだったので
スマホや地図片手にホイホイ行くのは避けました。
どうしたかというと
前の晩からピザ屋の場所を脳に書いておいたのです。
ルートはとっても簡単。
それでも駅周辺には怪しい路上商人やらなんかがたくさんいてちょっと緊張。
でも別に噛み付いてくることも狙われることもなく、平気でした。
駅前の怪しい広場(地図右上の三角形のロータリーっぽいところ)さえ抜けてしまえば
あとはウンベルト1世通りを道なりに教会までまっすぐ突っ切り、
右手の教会過ぎたらすぐ斜めに曲がるとお店はあります。
ウンベルト1世通りは、まあ普通の街という感じで特に危険は感じませんでした。
見出しに書きましたが
行ったのは
ダ・ミケーレ(L'Antica Pizzeria da Michele)
というお店。
あのジュリアロバーツが「食べて、祈って、恋をして」という映画の中でピザを食べていたお店です。
ダ・ミケーレに入るには名前を告げて番号をもらう
ナポリでは有名な老舗で
いつ行っても大勢がお店の外にいて
2時間待ちなんてこともあるそうです。
なので私はわざと時間をずらして行きました。
もうほぼ夕方。
でも、やはり人気店だけあって
たくさんの人がいました!
あまりにも大勢が群がっていて
お店の人で入り口が見えないほどです。
でも、ここは入口で番号札をもらって待つシステムなので怖がる必要はありません。
予想を上回る人垣にちょっと心が折れそうになりましたが
無理くりかき分けて突進。
入り口のおにーさんに、「一人よ。」と笑顔で告げました。
すると、お兄さんは私に番号札をくれるのかと思いきや
その代わりに、「ちょっと待ってて」と言って奥に引っ込んでしまいました。
でも、すぐに奥から顔を出して「こちらにおいで」と手招きしているではありませんか!
それでのこのこお兄さんについて入っていくと、なんとそこには1人分の席が!!
待ち時間ゼロ秒!いや数十秒!
いえ〜い!
奇跡です!奇跡です!
もちろん相席です。
でもへっちゃら。
空腹で死にそう。
早く食べたーい。
ダ・ミケーレのメニューはなんと2種類だけ!
このお店のメニューはシンプル。
ピザの種類は2種類だけ。
マルガリータ(上)とマリナラ(下)です。
お値段たったの €4。
あとはサイズが3種類とチーズ大盛りのチョイスがあり微妙に値段が変わります(写真のメニュー参照)。
ナポリでピザを頼む時は1人1枚が作法なので、一番小さいのにしないと
普通の胃袋サイズの人は後で大変なことになりそう。
ピザを待っている間に先に来ていた相席の3人と雑談。
4人掛けの席の向かいは、ミラノから結婚20周年をお祝いに来たご夫婦
その隣には米ワシントンDCから来たアメリカ人の女の子。
このアメリカ人の女の子は以前ナポリに語学留学したことがあるのだそう。
ご夫婦とはイタリア語で、私とは英語で、私とご夫婦の間は通訳してくれました。
イタリアのご夫婦とは、サッカーの話になりましたが、
サッカーに疎い私でも本田選手と長友選手のお陰で打ち解けることができました。
両選手に感謝。
あまりおしゃれなお店ではないですが、ピザの味は絶品でした。
私は一番小さいノルマーレを頼んだのですが、思ったより大きかったです。
隣のアメリカーノはなんと女子なのに1人で1枚完食。
日本代表として負けてられないので、私も胃袋全開にして頑張りました!
でも悲しいかなアラフォーの胃袋では無理でした。。
4分の1枚を残して予選リーグ敗退。。
でもいいんです。美味しかったから!!
ピザ1枚でこんなに幸せになるなんて、ナポリって素敵な街ですね。
帰りは足取りも軽く、薄暗〜いじめっとした印象のナポリ・ガリバルディ駅もなんだか楽しい場所に感じてきました。
これから1週間ほぼ毎日この駅に来ることになります。
この日はこのまま電車でポンペイに戻り、宿でのんびりしたのでした。