晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

自由人です。やりたいことをやります。まず、やってみる。

イタリアひとり旅⑧【前半:南イタリア編】ナポリで本場のピザを食べる!人気店に並びたくなければピンで行くべし!

お話がなかなか前向いて進まないので、だんだん自分でもイライラしてきました。えーい、ピザ食べるまでに一体何回ブログ書くんじゃーい!これじゃあドラゴンボールと一緒じゃないかああ。。

その昔、毎週水曜夜7時に放送されていたドラゴンボール。父と私はドラゴンボールの熱狂的ファンでしたが、毎回話が遅々として進まない。30分番組のくせに最初と最後に歌があり(当たり前か)、しかも冒頭で前回のハイライトが5分ぐらい流れ、さらにコマーシャルの時間と次の週の予習を差し引くと、実質15分しか話が進まないという。。。親子揃ってイライラしたものです。

というわけで、今回はちゃっちゃと食べてしまいます、いざ!ピザ!!

 

さあ、あの素敵なベスビオ周遊鉄道の電車に揺られること40分、午後3時過ぎ頃だったかな、ナポリに着きました。

このとき注意したいのが、降りる駅。ベスビオ周遊鉄道の終点はナポリ・ポルタ・ノラーナ駅ですが(反対側の終点はソレント)、私はいつもそのひと駅手前のナポリガリバルディ駅で降りていました。ポルタ・ノラーナの方がガラが悪いと聞いていたのと、ナポリ中央駅のFS線まで歩いていくのであれば、ガリバルディの方がアクセスしやすそうだったからです。距離はあまり変わらなさそう。だったら早く降りてしまった方が早く着きます。ポンペイに帰るときもガリバルディから乗っていました(詳しい路線図は⑦に載せています)。

ベスビオ周遊鉄道のナポリガリバルディ駅はこれまた薄暗くて飾り気の無い雰囲気の悪い駅です。

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ナポリガリバルディ

ん〜なんかね。あまり気分の上がる駅ではありません。

もっとさ〜、ピザやベスビオ山の絵とか、なんかのゆるキャラとかマフィアとかなんでも壁画なりに施して、ナポリっぽい演出で観光客を楽しませればいいのに。この鉄道はそうゆうのに無関心なんすかね。

目的のピザ屋さんに行くにはそこからFS線のナポリ駅まで歩いて行く必要があります。薄暗い階段を上って地下通路を通り、エスカレータを上ると急に現代にタイムスリップ!

ナポリ駅は近代的です。

 

ってゆうか・・・・

 

急に東京超え!

 

なぜならお巡りさんがセグウェイに乗って巡回。

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セグウェイに乗ったお巡りさん

ギャップが激しすぎてもはやついてけません。

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現代に戻れました

ま、現代に戻れて良かったことにしよう。

それにしてもベスビオ周遊鉄道との差が・・資金の問題か。

 

さて、目指すピザ屋さんはここから徒歩10分もかかりません。

ただ、ネット情報によると駅周辺やガリバルディ地区は危ないとのことだったので、スマホや地図片手にホイホイ行くのは避けたく、前の晩からピザ屋の場所を脳に書き書きしておきました。ルートはとっても簡単。 

それでも駅周辺には怪しい路上商人やらなんかがたくさんいてちょっと緊張。でも別に噛み付いてくることも狙われることもなく、平気でした。駅前の怪しい広場(地図右上の三角形のロータリーっぽいところ)さえ抜けてしまえば、あとはウンベルト1世通りを道なりに教会までまっすぐ突っ切り、右手の教会過ぎたらすぐ斜めに曲がるとお店はあります。ウンベルト1世通りは、まあ普通の街という感じで特に危険は感じませんでした。

行ったのはミケーレL'Antica Pizzeria da Michele)というお店。あのジュリアロバーツが「食べて、祈って、恋をして」という映画の中でピザを食べていたお店です。

ナポリでは有名な老舗で、いつ行っても大勢がお店の外にいて、2時間待ちなんてこともあるそうです。

なので私はわざと時間をずらして行きました。もうほぼ夕方。でも、やっぱ人はいました!

密です!

密です!(百合子降臨

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ダ・ミケーレの前に群がる順番待ちの人々

大勢の人で入り口が見えないほどです。ここは入口で番号札をもらって待つシステム。予想を上回る人垣にちょっと心が折れそうになりましたが、無理くりかき分けて突進。入り口のおにーさんに、「一人よ。」と笑顔で告げました。

すると、お兄さんは私に番号札をくれる代わりに、「ちょっと待ってて」と言って奥に引っ込んでしまいました。でも、すぐに奥から顔を出して「こちらにおいで」と手招きしているではありませんか!それでのこのこ入っていくと、なんとそこには1人分の席が!!

待ち時間ゼロ秒!いや数十秒!

いえ〜い!

奇跡です!奇跡です!

もちろん相席です。

でも構いません。空腹で死にそう。早く食べたい!

メニューはシンプル。ピザの種類は2種類だけ。マルガリータ(上)とマリナラ(下)です。

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メニューは2種類だけ

もちろんマルガリータを注文。たったの €4。あとはサイズが3種類とチーズ大盛りのチョイスがあり微妙に値段が変わります(写真のメニュー参照)。ナポリでピザを頼む時は1人1枚が作法なので、一番小さいのにしないと後で大変なことになりそう。

ピザを待っている間に先に来ていた相席の3人とも仲良しに。4人掛けの席の向かいは、ミラノから結婚20周年をお祝いに来たご夫婦、隣には米ワシントンDCから来たアメリカ人の女の子。このアメリカ人の女の子は以前ナポリに語学留学したことがあるとかで、ご夫婦とはイタリア語で、私とは英語で、私とご夫婦の間は通訳してくれました。イタリアのご夫婦とは、サッカーの話になり、サッカーに疎い私でも本田選手と長友選手のお陰で打ち解けることができました。両選手に感謝。

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お店の奥はこんな感じ

あんまりおしゃれなお店ではないですが、ピザの味は絶品でした。

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人生初の本場ナポリのピザマルガリータ

一番小さいノルマーレを頼んだのですが、思ったよりでかいです。

隣のアメリカーノはなんと女子なのに1人で1枚完食。日本代表として負けてられないので、私も胃袋全開にして頑張りました!

でも悲しいかなアラフォーの胃袋では無理でした。。4分の1枚を残して予選リーグ敗退。。でもいいんです。美味しかったから!!ピザ1枚でこんなに幸せになるなんて、ナポリって素敵な街ですね。

帰りは足取りも軽く、薄暗〜いじめっとした印象のナポリガリバルディ駅もなんだか楽しい場所に感じてきました。これから1週間ほぼ毎日この駅に来ることになります。

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ナポリガリバルディ

この日はこのまま電車でポンペイに戻り、宿でのんびりしたのでした。

南イタリア編(ポンペイナポリ〜カゼルタ〜ソレント~カプリ島アマルフィ海岸)はまだまだ続きます。