"おにーのパンツは良いパンツ〜
強いぞー、強いぞー!!!"
の歌は日本でも知っている人が多いですが、これ、元々は鬼と全く関係ないのをご存知だろうか?
この歌は「フニクリ・フニクラ」といって、ベスビオ火山に昔あったフニコラーレのPRソングとして作られたナポリの大衆民謡です。
元歌の日本語訳は
赤い火をふくあの山へ
登ろう 登ろう
そこは地獄(じごく)の釜(かま)の中
のぞこう のぞこう
となります。
イタリアに到着したその日から毎日見てきたベスビオ山。このシリーズにもなんども写真を載せましたが、毎日いろんな角度からこの山を眺めていると、ナポリの象徴とも言えるこの山に登りたくなるから不思議です。
ちなみに、私はマラソンと登山が嫌いです。理由は疲れるから。山登るのは、会いたい友達がいて、会う機会がたまたま登山の時だけ。友達とお話がしたいから登るだけです。
でも、なんということか、ここナポリで毎日眺めているうちに、どうしてもこの山に登りたくなってしまいました。それだけベスビオ山は魅力的な山なんです。
というわけで、ポンペイ滞在最後の日は予定を変更(プロチダ島を断念)して、ベスビオ山へれっつ登山。
ベスビオ山へは公共バスで向かいます。
ポンペイスカビ駅前に立っているベスビオ火山行きのバスの時刻表の前を何回か通過していたので、この朝は迷うことなくここで待機。
片道€3.10で登山口まで乗っけてってくれます。
バスは朝8:40から50分おきに15:40まで10便あります。帰りは朝9:00から50分おきに17:40までです。観光客が朝9:00にベスビオ火山から降りてくるとは思えないのですが、誰かこの火山に住んでるんでしょうか??
ポンペイスカビ駅にはベスビオ火山行きのバスが数種類止まりましたが、私が乗ったバスは一番安い公共バスです。おそらく他のバスはチャーターなどもうちょっと高いやつでしょう。
このバスは山道に入るとぐねぐね行くので、車酔いの方は要注意かもしれません。また、山道は狭く、カーブを曲がるときはクラクションを常に鳴らしながら対向車とぶつからないようにしていました。対面で通り抜けができない箇所もたくさんあり、スイッチバックのように片方の車が一旦退いて通すようなことも何度かあったので、スリル満点です。
バスに揺られること60分ぐらいで登山口につきますが、そのちょっと手前で入山するためのチケットを購入する場所で降ろされて、チケットを買います。買ったらまたすぐ乗って、登山口で降ろしてくれました。
入山料は確か€10.00ぐらいでしたが、なぜかこの項目だけ出費ファイルから抜け落ちてしまっていました。
このチケットのベスビオ山はまだ黒煙を吹いています!
テンション上がりますね!
下の看板はチケット売り場の前に立っていたものですが、これを見れば自分のいる場所が大体わかります。
チケット売り場は②番で、③番から歩いて登り、目指すのは④番のポッカリ丸く空いた噴火口のところです。
登山嫌いの私ですが、
果たして、鬼のパンツは履けるのでしょうか!?
じゃなかった、登頂はできるのでしょうか?
㉒に続く。