ベスビオ山を降りるには、来た時と同じバスに乗る必要があります。
ただ、バス停は例によってバス会社や行き先を明記した札などが一切なく、雑然としています。登山口のバス乗り場には行き先の違う大小様々なバスが次々と到着し、適当な場所に停車するので、ぱっと見ではどれに乗って良いかがわかりません。でも、青色のEAVと書かれたバスを頼りに探しました。IQを測る知能テストみたいで焦ります。とはいえ、間違えて別の場所に行っても、その後の予定はなかったので、面白いだけかもw。
バスはポンペイスカビ駅とポンペイ駅に止まるとアナウンスがあったので、気分転換に、朝乗ったのとは違う旧市街のあるポンペイ駅の方で降ろしてもらうことにしました。
お腹が空いたので、まず腹ごしらえ。行ったのはAdu'u Mimiというお店。
登山の後なので、大きなピザは食べる気にならず、種類が豊富で詳細なこの看板に見とれていると、店の中から出てきたお兄さんに声をかけられ、そのままお店に吸い込まれました。
場所はこちら
ランチタイム後だったからか、中がガラガラでちょっと不安になりました。でも、お店は解放感あって綺麗だし、店員さんも親切でした。
疲れていても口に運びやすいペンネを選択。例によってパンも自動で出てきてW炭水化物。
イタリアで出てくるサラダはオリーブオイルに塩コショウというシンプルなスタイルが多いのですが、それが私はめちゃくちゃ好きです。素材のシャキシャキ感やみずみずしさも感じられて、ゴテゴテのドレッシングより美味しい!
ペンネのトマトも新鮮で甘みがあって美味しかった!
なかなか当たりのお店だったので、リンクを貼っておきます。
お腹が膨らんだので、腹ごなしに旧市街をお散歩。
なんとも優雅な昼下がり。
旧市街の中心部は南国風。国旗が並んでる。
噴水にも癒されます。この周辺はジェラート店やレストランも立ち並ぶ華やかなエリア。でも街全体はナポリのようなジャンクさはなく、大人の雰囲気です。
歩いていると教会があったので入ってみました。
何気なくあった街の教会ですが、中の装飾は見事!イタリアはこの点はどこもすごいです。
外は暑いですが、中はひんやりして気持ちが落ち着く空間になっています。天井のフレスコ画も綺麗です。
雲ひとつない晴天に塔がくっきり映えています。通りも清潔に保たれていて、フォトジェニックなポンペイの街、なかなか気に入りました。
通りにはテントが立ち並んでお土産物などを売る露店もたくさん。活気があります。
この辺で買い物すれば値切れそうな予感。買いませんでしたが。
前日に買ったリモンチェッロもここに山ほどありました。
ポンペイの街を歩いると、またポンペイ遺跡にたどり着きました。ポンペイ遺跡は大きいので、ポンペイ旧市街側にも入り口があります。せっかくなので、覗いてみることにしました。
入るとすぐにガラス張りの建物が。
中を覗くと、石膏像がたくさん展示されていました。ここはまだ入場料を払わないでいいエリアです。
ここはタダですが、この先からはチケットがないと入れない場所になります。帰り道、これらが、さっき登ってきたベスビオ山の噴火の犠牲になった方々だと思うと、複雑な思いになりました。
でも、2000年前の様子が手に取るように見られるポンペイ遺跡や雄大な自然が堪能できるこの街は魅力的だな。
ベスビオ山に始まり、ベスピオ山に終わったポンペイ滞在の1週間。楽しかったです。
【南イタリア編】の最後はベスビオ山の山頂で記念に買ったポストカード。また来るぞ。
この後は、列車に乗って北イタリアへ。見知らぬイタリア人のお宅に滞在します。
イタリアひとり旅㉔【後半編】に続く。