晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

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令和二年度『日本語教育能力検定試験』を受けてみた!

昨日、初めて日本語教育能力検定試験を受けました。

 

日本語教育能力検定試験とは

この試験は、その名の通り、日本で日本語教育に携わるための資格試験です。

日本で日本語教師になるには、日本語教育能力検定試験に合格するか、420時間の日本語教師養成講座を修了するか、あるいは、大学か大学院で日本語専攻であることが、採用基準とされていますが、日本の告示校で教鞭をとるにあたっては、この資格は事実上の必須項目だと思われます。というのも、420時間を修了後に日本語学校に採用された教員の方も後付けでこの資格試験を受験される方が多いからです。

ただ、「教育能力」を測る試験とはいえ、実際にはその知識を問う試験であり、私のような者も受験しているので「実際に教えられるかどうか」は未知なのではないでしょうか。

 

試験を受けた感想

疲れました。

久しぶりに大学の講義室のかたーい椅子に1日中腰をかけていると、お尻が痛くなりました。

大学の椅子ってあんなに硬かったんですね!

大学生が、毎日あんなカチカチの木材の上に座らされて授業を受けていたなんて、今となっては信じられません。

HSKやTOPIKの受験でも大学の椅子にはたまに座りますが、短い試験なので気がつきませんでした。

試験は試験Ⅰ、試験Ⅱ、試験Ⅲの3部構成で、9:50~16:40までありますが、午後に2つも(試験Ⅱ、試験Ⅲ)試験があるのがきつかったです。

私は、試験勉強を始めたのは、今年の7月なので、スタートが早い方ではありませんでしたが、ユーキャンの日本語教師養成講座の添削課題の総合診断テスト(合格点でした)に加えて、過去問を4冊と翔泳社の通称「赤本」と呼ばれる「日本語教育能力検定試験合格問題集」(模擬試験3回分と聴解と記述問題の特別講義が入っている)を買って、それぞれ3〜4回ずつ解きました。

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過去問や模擬試験を何度も解いたのに・・・

それでも、正直、本番が一番難しかったように思います。

本番は難しさが1.3割り増し

本番なので、緊張した分を差し引いても、試験Ⅰでは、まるっきり分からない問題がいくつか出て、それらに関しては、ロト6よろしく塗り絵を楽しむ時間となってしまいました。

実は、試験Ⅰは練習ではいつも1時間以内に終えていたので、「今日も1時間以内に勝負つけるぜ!」とギランギランで解き始めたのですが、開始数分、「音読みの種類」で早くも一つ目のダウンを取られてしまいました。爆!

漢字の読みは苦手で、克服するために結構必死に覚えたのですが、漢音・唐音を問う問題に焦りすぎて、しまいには中国語のピンインしか出てこなくなり、ここで時間をロスすると後に響くので早くもロト6

さらに、最初、力が入りすぎて、鉛筆の筆圧で黒丸を塗りつぶす時に鉛カスが出てしまい、フーッと一吹きして飛ばそうとたのですが、マスクで息が跳ね返って何も起こらず(試験場内では全員マスク着用が義務)、手で払おうとするとさらに黒くなってマークシートが汚れ・・・マスク邪魔!邪魔!何でやねーん!

とまあ、こんな些細なことさえ本番では焦りました。

万全の準備を整え、死角なし!と臨んだ試験だったのに、時間もギリギリいっぱいまで使うことになり、想定外の事だらけ。

正直、試験Ⅰの後は、ローソンのおにぎりを食べながら、あまりにも爽やかすぎる秋晴れの空を見上げながら心の中で嘆きました。

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眩しすぎる青空のもとで昼食(大学のキャンパス)

それでも、試験Ⅱと試験Ⅲで取り返せばいい!と意気込んで、いざ、午後の部へ!

午後、颯爽(さっそう)と自分の席に戻った時、あることに気づいてしまいました。

 

どうでもいいことですが、ちょっと滑稽だったので記すと、それは前に書かれていたホワイトボードの文字。

ホワイトボードには試験開始時刻や注意事項が試験監督官により手書きで書かれていました。そこに「解答終了時」と書かれていたのですが、その漢字6つのうちの3つが間違っていたのです。私は一番前の席だったので、よく見えたのですが、3文字も間違っていたら、きっと他にも気づいている人はいたでしょう。コロナのせいで試験会場内では話ができなかったのですが、さすがにこれは。。

まず、解答の「答」の漢字は下の「合」の部分の「一」が抜けていました(これは許そう)。次に、「終」の字の旁りが「及」になってしまっていて「級」に!さらに、「刻」の左側はイノシシのはずですが、玄米の「玄」に!

こ、これは・・・日本語の試験ではないのか???

すると、しばらくして白髪の補助監督官が「級」だけ、間違いに気づいたようで、監督官にそれを告げ、アナザー白髪の監督官と2人であ〜っ!となったのですが、監督官は書き直すのをなぜか逡巡し、結局文字はそのままに。何が監督官を引き止めたのかは分かりませんが、その男性監督官は漢字を直さないという選択をしました。あとの2文字は間違いに気付かれぬまま。。

ま、監督業務に支障はありません。状況と漢字の輪郭から、受験者が意味を取り違えることは絶対にありえませんから、これはローカルエラーです。それよりも、私も漢字が苦手なので、こうした経験を積んだご年配の方々でも漢字を間違えるんだ!と思うとちょっとなごみました

コロナの中、1日中マスクや手袋をしての監督業、大変だったと思います。お疲れ様でした。

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試験会場〜検温・マスク・消毒が徹底されていました

試験Ⅱは聴解試験なので、ここで一番集中力が必要とされたのですが、いつも全問正解だった問題1の最初の1番が緊張のあまり聞き取れず・・・その後、問題3ぐらいまで記憶がなく(笑)、気がついたらあっという間に聴解試験は終わってしまいました。。。問題6は全問正解できたと思います。

 

試験Ⅲは、記述問題に今年はオンライン授業が多かったのでICT関連の問題が出ると想定して、前日にかなり一人でブレインストーミングをしたのですが、実際に出たのは「やさしい日本語」の問題でした。試験Ⅲのマーク問題は得意な方ですが、やはり本番では出来たという自信がなかったので、記述に50分近くも時間をかけ、400字ぴったりで書き終えたことで、自分の気持ちをなんとか納得させたという感じです。記述問題は、内容や構成が重要で、字数は重要ではないのですが、もう、それしか自分を納得させる方法がなくなっていました(悲しい)。

こうして、試験は解答了時刻をむかえました。

散々な本番の試験でしたが、ここからさらに地獄が。結果を受け取るまでに2カ月間も待たされるのです。

その前に、自己採点できるのですが、怖くて到底できそうもありません。

アルクさんは本日正午にもマークの解答速報を出してくれるそうです。

また、資格の大原さんはズームで無料の問題解説会をしてくれるみたいです!

結果がなんであれ、参加してきっちり復習しておこうと思います。

 

結果はクリスマスの日に発送されるということなので、東京人の私はボクシングデー(Boxing Day)には受け取れそう。ボクシングデーだからといって、ノックアウトされなければいいのですが・・・ボクシング違い(こっちは箱の方)で失礼いたしました・・・。

 

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(2021年1月11日追記)

⬇︎日本語教育能力検定試験に3カ月半で合格した学習法はこちら⬇︎