チンケテッレ(Cinque Terre)を知っていますか?
チンケテッレ(チンクエテッレ)はジェノバとフィレンツェのちょうど中間あたりに位置する5つの美しい村が点在する場所です。
マナローラ、ヴェルナッツァ、コルニーア、リオマッジョーレ、モンテロッソ・アル・マーレという5つの村のうち、私が訪れることができたのはマナローラ、リオマッジョーレ、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレの4つです。
フィレンツェからはかなり遠いですが、日帰りツアーがありました。
遠いので、朝がとても早く、辺りがまだ真っ暗なうちに駅の近くに集合します。そして、ツアーから帰って来たらもう真っ暗でした。それでも、自分一人では到底日帰りなどできない距離と内容だったので、時間がなかったフィレンツェ滞在最終日、私はこのツアーに参加できて良かったです!
集合場所に行ってみると、すごい人数で、なんと大型バス2台分。受付で2チームに振り分けられました。参加者には1枚ずつこのシールが配られます。懐かしいこのシール!覚えている方もいるかもしれませんが、実はこのツアー、前回ピサやシエナに行ったときと同じ会社のツアーです。シールの下の電話番号はもちろん集合時間に遅れて置き去りにされた時にかける番号!こわ〜っ!笑
このガイドさんも集合時間に遅れたら容赦なく置いていくと、何度も宣言していました!イタリアの人、外国人には時間に厳しい!笑
このツアーに参加⬇︎
フィレンツェから大型バスで揺られること2時間超(ぐらいだったような)。
現地ではマナローラ、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレ、リオマッジョーレの順に周りました。
まず朝一番に着くのがマナローラ。マナローラまでは観光バスでそのまま連れて行ってくれますが、そこからはバスは入らず、徒歩と電車と船での移動となります。
徒歩で街を見て歩きます。断崖絶壁なので、高低差があります。
次はベルナッツアに移動しましたが、村から村への移動の電車はかなり混雑していたので、はぐれないようにちょっと注意する必要がありました。国籍がバラバラの総勢50人ぐらいをたった2人で束ねるガイドさん、大したものです。
ベルナッツアは小さな村ですが、小さな灯台のような建物もあり、なかなかフォトジェニックです。
村はたくさんの色で明るく賑やかな印象。
とにかくパラソルでもなんでもカラフルです。
この洗濯物の干し方(下)からしてこの家の住人はきっと・・・几帳面な人ですね。でもなんだろ、この統一感と溶け込んでる感じ。
訪れた4つの村のうち、私が気に入ったのは、西の端のモンテロッソ・アル・マーレと東の端のリオマッジョーレです。
モンテロッソ・アル・マーレはチンケテッレで一番リゾート感の強い、ビーチのある大きめの村です。この日はカンカンに晴れていて、日差しが強く、真夏のような暑い日で、2週間ほど前にカルロおじさんの家で暖炉で温まったのが嘘のようでした。
ビーチ沿いには美しく整備された歩道があり、お散歩できます。そこからビーチを見下ろすと、歩道を歩く人に向けておじさんが布を売っていました。パレオでしょうか。こんなところで買う人いるのかな〜なんて思っていたら、早速近くの欧米人が買おうとしていました。笑
ふと見上げるとパラシュート?で飛んでいる人も。
自転車で来た人もいる模様。みんな思い思いの余暇を満喫。
私はここで軽食を取りました。食べたのがこれ。魚とチーズボール。
本当は優雅にレストランで食べたかったのですが、暑すぎてどうしても食欲がわかなかったので、数千円も出してランチするのが惜しくなり、どうしたものかと悩んでいたところ、近くで若い女の子たち数人がこのシリーズを食べていたので、どこで売っているのか尋ねて、このお店を教えてもらいました。
メニューの文字が超絶見づらいのですが、お店の前にいろいろな組み合わせの品が刺さっているし、間違えてもどれも10ユーロ前後だし、全部揚げ物だから大失敗はないだろうということで、適当に指差しで注文。
近くのベンチに座って海を見ながらサクサクしたお魚とチーズをほうばりました。
そして、美味しそうなレモンジュースを買ってがぶ飲み。
海沿いもいいですが、街の中も雰囲気があります。
10月半ばでしたが、ここはまだまだ夏でした。イタリアに来てからというもの、寒くて暖炉に当たったり、暑くて死にそうになりながらキンキンに冷えたジュースを飲んだり、季節感がおかしくなりそう。
真夏の太陽を浴びてキラキラの青春時代を過ごす若者を尻目に、モンテロッソ・アル・マーレを後にしました。
次に向かったのはリオマッジョーレです。リオマッジョーレまでは船で行きました。このツアー、船に乗るにしても、電車に乗るにしても、点呼が大変そうです。そして、集合場所と集合時間を発表するたびにガイドさんに遅れたらチャオ!グッバイになりますと言われ続けました。その効果もあり、今回は最後まで誰も置いていかれることはありませんでした。
着きました。リオマッジョーレです。
ここは船からの眺めがとても映える村です。9月に訪れたポジターノを彷彿とさせます。
カラフルな建物に青い空と海が映えます。
チンケテッレは漁師町らしく、庶民的な暮らしぶりを垣間見ることのできる街でもあります。洗濯物がカラフルな壁にマッチしていて、なんだかそれさえもアートに見えてしまうから不思議。うちの洗濯物じゃこうはいかない。。
下町っぽい風情のある街並みに癒されます。街中にはお土産屋さんやジェラテリア、軽食屋さんなんかもありました。
イタリア滞在最終日、ちょっと急ぎ足ではありましたが、美しい海に面した小さくて素敵な村を訪れることができて、良かったです。
この怒涛の日帰りツアーの翌日早朝に、私はローマまでフレッチャアルジェントで戻り、タイ経由で日本に戻りました。
イタリアひとり旅はここまでです。
皆様、長い間、最後までお読みいただき、ありがとうございました。なんとか年内にこのシリーズを終えられて良かったです!ほっ。
(完)
次回は、タイに寄って帰ったので、タイ寄り道編です。