晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

自由人です。やりたいことをやります。まず、やってみる。

消えた卵巣嚢腫⑴お腹にできた巨大風船

最近一つ、嬉しいことがありました。

大学病院通いが終わったことです。

解放感が半端ないです!

 

2019年の晩秋、行きつけの婦人科の先生に「右の卵巣が腫れている」と言われました。卵巣嚢腫の疑いです。

「また右か・・・。」それが率直な感想。何度も経験していたので、こりゃ卵巣嚢腫だわ!と何ら疑いませんでした。

 

実は私、最近まで、婦人科にかれこれもう人生の半分くらい通っていました。

オーストラリア時代には手術も3回しました。過去3回の手術も子宮内膜症の手術で、すべて右の卵巣に出来た大きなチョコレート嚢胞を取り除くためでした。手術のみならず、強烈なホルモン治療も行ったため、20代にして既に更年期障害も経験済みです。

子宮内膜症自体は何ら珍しい疾患ではありませんが、それでコレで3度も外科手術をした人にはまだ一人も会ったことがありません。発症以来、20年以上も薬やピルを飲み続け、副作用があったりで、普通のホルモン状態がどんなものなのか、正直今でもよく分かりません。

私の人生はひどい子宮内膜症に翻弄され続けた人生かもしれません。

今だからサラッと言えますが、最初の手術の後、メルボルンのドクターに「あなたはもう子供は産めません」と言われて、相当落ち込んだのを覚えています。

心配した友だちが子宮内膜症の経験者の知人をざわざわ呼んでくれて、自宅でセラピーしてもらったこともあります。子宮内膜症だからと言って子供が産めないわけではないので、なぜ私のケースは産めないと言われたのかが今でも分からないのですが、その時は人生お先真っ暗だなと思いました。

その後、シドニーに引っ越した後、腕利きのDr.Thierry Vancaillie(バンカイリ先生)に2度目と3度目の手術をしてもらい、9割がた子宮内膜症が治ったから、これからは薬だけで大丈夫だと言われた経緯があります。

そんな訳で、その後の人生はずっと薬(contraceptive pills)を毎日飲み続けていました。途中諸事情により何度か中断しましたが、中断するたびに内膜症がカムバックしてくるので、結局警戒態勢を緩めることができずにこの歳まで来てしまいました。

子宮内膜症は生理痛が酷いことで知られていますが、私も手術前にトラウマになるくらいの激痛に見舞われたひとりです。救急車にも乗りました。

子宮内膜症は原因不明の病気で、特に命を脅かすものでもありませんが、生活の質(QOL)が下がるのは確かです。

 

今回見つかった卵巣嚢腫は、当初3cmほどだったものが半年でみるみる数ヶ月のうちに8cm以上に成長。その年の12月にいつもの行きつけの婦人科から大学病院を紹介され、結局、それから約1年間お世話になりました。

卵巣嚢腫だと言われたのが、この下の写真の中央部に堂々と鎮座する白い風船のような物体です。ストーブの上で膨らんだ焼きかけのお餅じゃないですよ!

超音波だけでなく、MRIなどの画像診断で明らかになったこの風船が、後に混乱の元となるのですが、その時は知る由もありませんでした。

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真ん中の大きな白い影

この画像診断結果を見たのが19年のギリ年末。

ブログを読んでくださってる方はご存知かもしれませんが、私は2020年の2月から台湾と中国に半年ほど留学する予定で、2019年の12月までで仕事を辞めて、すでに準備をしていたのですが、新型コロナウイルスの流行より前に手術という壁が私の前には立ちはだかってしまいました。

これが卵巣嚢腫だった場合、このまま維持されれば邪魔なだけで健康上の問題はないのですが(実際はお腹が張って苦しい)、何かのはずみで破裂してしまった場合、大きさが大きさなだけに、右の卵巣も一緒に破裂してしまう可能性がありました。そうなると炎症やら出血やらいろいろ命に危険が及びます。留学中に現地で破裂してしまうとさすがに面倒なので、これは取ってから行くのが得策だと思いました。

いつ手術をするのか、中国行きをキャンセルするのか、台湾行きをキャンセルするのか、両方キャンセルするのか??2020年の年明け10日ぐらいで決めなくてはならなくなり、当時はちょっと混乱していました。

しかも、年明けの1月にメルボルンの親友の家に行くためのフライトも発券済み。ただ、特に痛みなどの自覚症状はなかったし、豪州にいるのも日本にいるのもあまり変わらないので、とりあえず、飛行機の気圧の変化で風船が破裂することがないかだけ確認して、この風船爆弾を抱えたまま、予定通りメルボルンに行くことにしました。

 

ちょっと長くなってしまったので、続きは(2)で。

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