世界的にワクチン接種が徐々に加速し、感染者数がピークアウトしたかに見える新型コロナウイルス。
日本はピークアウトがまだ先になりそうですが、ケニアではCOVID-19の感染者数は現在減少傾向にあるようです。
本日のお品書き
さて、10年前のケニアひとり旅。
動物ネタが続いたので、人間ネタを。
マサイ村訪問
マサイマラにいると毎日動物サファリ三昧ですが、現地の人と触れ合うこともできます。
せっかくなので私も触れ合いたく、マサイ村を訪ねました。
マサイマラの宿の場合、たいていはマサイ村を訪ねる半日ツアーなどがあるはずなので、現地に行ってから申し込めばOKです。
久々に日記を載せます。
まあ、汚い字ですね。
字が汚いのと、文が変なのとで、最初の宣言とは裏腹に、ここのところ日記をなかなか載せる気がしなかったのですが、今日はインパクト薄めの内容なので載せてみました。
この日はとても暑かったようです。
マサイ村の女性のおしゃれ
世界各地どこに行ってもだいたいそうなのですが、観光地化された民族村っぽい場所に行くと、だいたい歌や音楽で歓迎してくれます。
ここでも着飾った女性たちが一列に並んで自分を歓迎してくれました。
私だけのためになんだか申し訳ない・・・。
マサイの女性たちは綺麗に着飾っていました。
見てください(下)、立派な首飾りです。
こちらの首飾りは儀式の際に身につけるらしいですが、カラフルで民族感があり、壁飾りとしてお土産に買っていく人もいるそうです。
私はこうゆうお土産にはあまり興味がない人間なので、写真を撮って終わるだけなのですが。
マサイ村の暮らし
マサイ村に着くと、まずマサイ族のイケメンボーイが村の民家に案内してくれました。
上の写真のような土壁の小さなお家がポコポコ並んでいて、おとぎ話みたいです。
ガイドさんが家の中に入れるというので、私も入ってみました。
暗いです。
中に入るとちょっとひんやりします。
そして、外の太陽光が半端なかったので、中の暗さに慣れた後に外に出ようとすると、日差しで眩しくて若干眼がやられそうでした。
ガイドさんは手際よく私を連れて回ります。
説明も慣れたもので、かなりトゥーリスティ(汗)。
続いて、村人が集まる大きめのホールのようなところで、手際よく火を起こしてくれました。
観光客慣れがハンパない。
これはもはや彼らにとってはビジネスだな!
ケニアのお土産を買うときに注意すること
"ビジネス"だけあって、最後には、お土産コーナーに案内されました。
さきほどの首飾りなどのほか、手作りのビーズの工芸品などが並んでいました。
私はお土産はあまり買わない方ですが、一応見て回ることはします。
それに、この時は、飛行機を何度も何十時間も乗り継いでマサイマラまで来たのだから、記念に何か買っていこうと、珍しく前向きになっていたのです。
そこで、お土産によさそうなビーズアクセサリーを手に取りました。
それを販売担当の方は見逃しませんでした。
ちなみに、どこでもそうですが、
マサイ村のショッピングも例に違わず、ハードセルです。
しかも、これまで旅してきた中で、押しが強かったトップ3に入ります。
(ちなみに私の中での1位はジャスミン革命直後のエジプト)
さて、この販売担当のお方、私がアクセサリーを手にしているのを目ざとく見つけて、
「8000kshでどうだ?」
とふっかけてきました。
8000ksh(ケニアシリング)は日本円で約8000円です。
内心、早速きやがったな〜と思いました。
原材料はビーズとワイヤーですぜ、おまえさん!
私も子どもの頃にちょっとだけビーズアクセサリーを母と手作りしたことがありますが、ビーズがそんな高価なものではない事くらいわかります。
私が見ていたビーズアクセはこんな感じのブレスレットでした。
ゴールドの間にカラフルなビーズが埋め込間れていて、かわいいでしょ(下写真)。
南国リゾートでワンピを着たりするときなどに、これを腕の若干腕の上の方にはめると現地人ぽくて映えます。
一見とても手の込んだ工芸品に見えますが、こんなのワイヤーにビーズをバカバカ通して、後でワイヤーをウニウニと棒に巻きつけた後、綺麗な丸になるように成形して止めたらおしまいです。
確かに、自分で作れって言われたら、ビーズの色とか揃えるのが面倒ですが、作るのにどんなに時間かけても、1個1000円ぐらいのもんでしょ!
と思い、すかさず強気に1000kshで交渉スタート。
マサイさん、一瞬ギョッとした感じでしたが、すぐに真顔で3000ksh、3000kshと言って聞きませんでした。
なかなか手強いマサイさん。でも3000kshまでは下がるんだ!
真顔がなかなかの迫力があるので、どうしたものかと、考えを巡らせている時に、ふと思い出したことがあり、それを実践してみることにしました。
ケニアでは日本のボールペンが人気!?
ケニアに来る前に私は例によって旅のリサーチをしておりました。
もちろんネットでの情報収集です。
そこで、こんな情報を見つけたのです。
ケニアにでは日本の3色ボールペンがとても人気
ケニアでボールペンをあげたら喜ばれた
などなど。
10年前だったので、私は「なるほど、ケニアはまだ発展途上なんだな」などと納得して、旅で出会った人にあげようと、ボールペンを何本か持って行っていました。
こうゆうやつです。
余談ですが、3色ボールペンはワンノックで色が変えられるので、通訳時の必須アイテムでした。1本に複数のインクが刺さっているので、万が一仕事中にインクが1色なくなっても、すぐに違う色で対応できるので便利です。
それがリュックに入れっぱなしになっていたことをショッピング中に思い出したのです。
この時、私の頭に電球がキラッと点灯したことは言うまでもありません!!!
私はリュックからボールペンを取り出し、鼻の穴をちょっと広げながら、マサイの販売お兄さんに「これ、なんだか分かる?」言い放ちました。
マサイのお兄さんはチラッと見て、「ボールペンやないか」と回答。
私はすかさず、「これ欲しいでしょ、ただで全部あげるから安くして!」と詰め寄りました。
でも、
これで一気にカタをつけるつもりが、お兄さんの反応は意外なものでした。
「ボールペンは持ってるから要らない」
と、鼻で笑われ、そんなことより3000kshで買うのか?と。
あ、あれ?
あれれれれ?
ど、どうして。。
ボールペン欲しくないの?
なんか恥ずかしい・・・・。
旅の恥はかき捨て
私の思考が混乱し始めました。
騙されたのか?ネットに?
いや、ボールペンが人気という情報はネット上にいくつもありました。
じゃあ、なぜ?
その謎は未だに解明できていません。
でも、一つだけ明白なのは、私がアフリカくんだりまでやってきて、赤っ恥をかかされたことです。
ネット情報は同じようなものが複数あっても、鵜呑みにしてはいけませんね。
でもここまで来て、諦めるわけにはいきません。
〜旅の恥はかき捨て〜
恥ずかしいのを押し殺して、ボールペンをそそくさとリュックにしまい、再び交渉再開。
その後は、同情作戦に切り替え、「実はお金がない」と悲しそうな表情で訴えて、結局、ブレスレットと小さなカゴとキーホルダーで1000ksh+3ドルで交渉成立。日本円にして約1400円くらいでした。
海外での値段交渉は、先に退いた方が負けです。
でも私のようなヤワな日本人にとって、海外は強者ぞろいなので、買いたい値段の半値くらいをこちらからふっかけるようにしています。お値段は売る側からすると、下がっていくより上がっていく方が気分がいいですから。
結果的には思ったより安く買えたので、ハッピー。
後でちょっと値切りすぎたかなと思ったりもしましたが、向こうが損をするなら売ってはこないはずなので、値下げできるところまでは下げれたのではないかと思います。
写真のかごは今でも貝殻を入れて大切に使っています。
ブレスレットもアラフォーになってから使ってないですが、ちゃんと大事にしています。
ケニアの国旗の柄のキーホルダーは夫にあげましたが、使っているのを見たことがありません。(悲)
こんなに苦労してゲットしたのにね。
⑰に続く。
ケニアひとり旅は日記に基づいて書いています。