ペルーを後にした船は、パナマに着きました。
って感じですが、ジャングルや野生動物などたくさん魅力があるようです。
でも、パナマでは旧市街のツアーのアテンドをしていたため、パナマの大自然を堪能することはできませんでした。
お客様のクレームには対応しまくりましたが・・・。
まあ、それは良しとして、船が太平洋からカリブ海に抜けるには必ずパナマ運河を通ります。
パナマ運河があるおかげで、多くの船が南を通らずに済み、航路を短縮できるのです。
この運河が、思った以上に面白かった。
パナマ運河は船の階段
パナマ運河は通ってみるまでは分かりませんでしたが、人類が多大な労力とお金をかけて築き上げた一大運河です。
なぜなら、水上をモリっと登っていく運河だから。
上の写真は小さくて影もあるため、なかなか見えづらいので申し訳ないですが、パナマ運河の説明です。
パナマ運河は、簡単に言うと、階段のようになっています。
日本列島を想像してもらうと分かりやすいのですが、パナマも中央部は丘になっており、高度が高くなります。ですので、パナマを縦断するにはこの小さな山を越える必要があります。
この山を越えるには、船で登っていくのですが、大きな船がよっこらしょ、よっこらしょと登っていくのはシャケではないので無理があります。
そこでどうするかというと、運河を階段にみたてて、船をどんどん高いところに押し上げていくのです。
運河のしくみ
船はまずバルボア側から入り、ミラ・フローレス閘門(こうもん)を通ります。
でも、すぐに入れるわけではなく、この運河を通る船はたくさんあり、船が順番に並んで運河に入るのを待ちます。
船が入ってこの閘門の水門が閉まると水がどんどん入ってきて水位が上がってきます。
すると、大型客船がいとも簡単にふわっと水位の上昇と共に上に上がっていくのです。
これは面白いです。
この大量の水は海水ではなく淡水だそうです。相当水が要りますね。
船が次の水門の水位と同じになると次のペドロ・ミゲル閘門が開いて船が進めるようになります。
運河の幅はギリギリのところもあり、通過できる船のサイズは、最大で船幅:32.3m、長さ:294.1mです。このサイズはパナマックスと呼ばれています。
アズマックスみたいで、ちょっと親しみ湧く。
船は自力の推進力だけでは進めない
船は両側のロコモーティブに補助されて進んでいきます。
これがないと、船が安定して狭い運河を進めません。
こうして、階段のように閘門を9mずつ上がって通過していき、最高海抜26メートルのガツン湖を経て、また反対側の階段を降り、カリブ海に出るのです。
階段を下りるときは逆に水量が減って船が下がっていきます。
とても珍しいので、この運河は見学するための展望台も備えており、この日も大勢が私たちの通過を見学していました。
船が登っていく光景、客観的に見ても面白いと思います。
パナマ運河には多大な資源と労力が使われている
中南米の人々は陽気で、船の上から陸にカメラを向けると、作業員の方々が仕事中にもかかわらず笑顔を向けてくれました(下写真)。
1人の方はなぜか防護態勢ですが、何か有毒ガスでもでているのでしょうか?
気になります。
でも、その割には楽しそう・・・?
安全にお仕事してください。
前方に一艘前の船が抜けていくのが見えます(下写真)。
船は12階建てなので、この目線の高さということはまだまだ低く、自分たちの船はまだこの階段を上がり切っていないということです。
こうしてピースボートの船もガツン湖まで登って行きました。
この下の写真がガツン湖です。
この日は強烈にガスっていました。
あ、まさかさっきのお兄さんはガスっているからガスマスクしていたのでしょうか?有毒ではないはずですが。。(気になる)
かなり大きな湖です。
地図上で確認するとこんな感じ⬇️
ここを抜けて、またガツン閘門を抜けて降りていくとカリブ海と大西洋に出ます。
こうしてパナマ運河を通過してみて思ったのは、
自分は以外と運河のことを理解していなかったということです。
運河って一番細くつながっている場所をちょっと突き抜けるくらいに思っていたら、とんでもなく大掛かりな通過の仕組みで、大量の資源や労力を使って運営されていました。
パナマに感謝です。
次回(6)ジャマイカのラム工場でほぼ皆酔っ払う に続く。
国際交流の船旅
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