晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

自由人です。やりたいことをやります。まず、やってみる。

〈言語コラム〉忙しさとbandwidthとやる気について

f:id:KirigirisuMax:20211226101307p:plain

英語のbandwidthという言葉の意味を知っている人は多いと思います。

よく知られている意味として「帯域幅」と訳されています。

これは「通信に使われる波の周波数の範囲」という若干テクニカルな意味で使用される言葉で、単位は「Hz(ヘルツ)」です。

でも、そんなことを書こうと今日このコンピュータに向かったのではありません。

実はこのbandwidthという言葉、ビジネスでは派生的な意味(figurative)で使われています。

以下の例文をみてください。

I don't have the bandwidth for that.

I have no bandwidth left.

このように通常否定形で使われることが多い表現です。

ここでのbandwitdthとは「何かを始める心の余裕」や「自分が対処できる範囲」という意味で使われています。

勝手な印象ですが、いかにも理系の人が好んで使いそうな言葉で、実際にITプロジェクトの中でも使われたりします。

敢えて訳すと、上の文は「私はそれをやる余裕がありません」となり、下の文は「もう余力が残っていません」という日本語になります。

つまり、新しい仕事を頼まれても、もう手がいっぱいでこれ以上できないときや、時間はあるけど考えることがありすぎて新たに他のことを抱え込みたくないときに使う言葉です。

その余裕のなさが時間的にタイトだからか、心理的にきついからかは状況によると思います。

これは自分にも経験があります。

時間はあるけど、でもやる気がしない・・・腰が重い。

例えば、発表会の自分の順番の前はたとえ2時間前でも20分ほどの仕事を頼まれてもなかなか緊張から手が回らないことがあります。

また、今のプロジェクトに集中したいから、他の仕事は引き受ける気にならないときもやっぱり

I just don't have the bandwidth for that.

という感じになってしまいますね。

自分もそうだし、自分が教えている生徒さんにもこうした現象はみられます。

私の生徒さんでも、学習できなかった日のことを聞いてみると、忙しかったからできなかったという背景には「やる気が起こらなかった」という原因もありそうに感じるケースが少なくないです。

以前もブログに書いたかもしれませんが、

思うに、人間が処理できる量=物理的な時間の余裕

だけではないということです。

私の場合はむしろ追い込まれているときのほうが隙間時間に仕事や勉強がはかどることがよくあります。

例えば、トイレを我慢しているときほど仕事が急いで片付いたりしませんか?

私だけ?

 

ちょっとニュアンスが違ってはきますが、日曜日、やっとたくさん時間があって、平日よりもはるかにいろんなことができそうなのに、終わってみたら、3食のご飯を食べて、イッテQと日曜劇場を見て寝ただけだった!!

なんて日が・・・あります。私は。。。

まあそれはいいとして、

なぜ今この時期にこのbandwidthについて書いているかというと、

今年の年末年始休暇の1週間、自分のbandwidthが足りないせいで、やろうと思っていたことができないなんてことにならないよう、自分への戒めのつもりで書きました!

というのも年末にまた2週間の外大のコースを入れてしまって、そのアサインメントがつい2日前に来たのですが、なかなか気合の入りそうな内容だったので、他にも大掃除とかいろいろとやりたいことがあるのに、結局できなかったなんてことになりたくないからです。

毎年「あそこの掃除やる!」「あれをメルカリする!」「〜を作る!」などとまるで冬休みが無限にあるかのように多くの希望を抱いて年末を迎えますが、お正月明けに満足に達成感があったことはまだありません。

取り敢えず健康で過ごせればいいですが、何か一つは普段やらないことに着手できるお休みにしたいものです。

今年こそは・・・・いや、来年こそはbandwidth広げるぞ!!!

PVアクセスランキング にほんブログ村