明日9月30日は「世界翻訳の日」です。
はい、マイナーすぎて誰も知りませんね。
いいんです、いいんです。
翻訳者の私ですら昨日仕事の手帳を開いて思い出したくらいですから。
アハハハ〜。
というわけで、このブログでは敢えてあまり触れてこなかった自分の仕事についてちょっと書いてみようかと思いました。
私の本業は翻訳です。
日英も英日も両方やります。
実務翻訳者として、ありとあらゆるものを訳しています。
プレスリリースや顧客企業向けのプレゼン資料、決算資料や仕様書系、テストスクリプト、新聞記事、広告やウェブサイト、動画の字幕などなど本当に何でも・・。
私はクリエイティブなことが苦手なので、訳す作業は自分に向いていると思います。
翻訳ではクリエイティブはご法度だからです。
とにかく原文に忠実に間違いのないように言語を入れ替えます。
そこに訳者の主観が入ることは許されません。
原作者や著者の意向を汲み取って反映するだけです。
訳す仕事が面白いなと思うのは、世に出される前に自分だけが先に読めたりするものがあったり、社内の幹部だけが知り得る情報を自分だけが知り得たりすることです。
ですが、それと同時に、その情報を誰にも言えないので、ひっそりと一人で楽しんで、時には言いたいのを我慢しなければならず、苦しさを伴うこともあります。笑
実は通訳や翻訳にまつわるネタ(機密ではないもの)はたくさん持っていて、ブログに書きたいなと思うことは無数にあります。
でも、今敢えて書いていないのは、ブログと仕事との境界線が見えづらくなるのが嫌だからです。
このブログは完全な趣味とほんの少しの広告収入という副業的な位置付けです。
副業は他に教える仕事もいくつかしています。
でも、正直、通訳や翻訳の仕事のほうがはるかに効率良く稼げるのです。
だから、それと比べるとやはりブログは遊びにほかならないのだと思います。
このブログでたまに動画を訳したりしていますが、あれも遊びの範疇です。
小金程度しかお金は入ってきません(本当に少ない!)。
なので、お金が必要である限り、この翻訳の仕事は続けていくと思います。
自動翻訳の技術がだいぶ進んでいますが、それでも人が機械に負けないという自信は100%あります。
言葉って、自動販売機のボタンを押したらジュースが出てくる!みたいな単純なものではありません。どんなにMLやAIが進んで、ロボットの認知能力が上がっても、専門書や実務翻訳レベルの文書を機械翻訳のまま渡したら、大惨事になるでしょう。
いつかフルタイムで翻訳をしなくなったら、翻訳ネタを沢山ブログに書きたいと思っています。