こうして、ローマから後ろ向きのままフィレンツェの駅に到着。後ろ向きに進むのって気持ち悪いですが、これまで座っていた方向と反対側にも座れるので、まあ2度おいしい!?ということにしておきましょう。
さて、せっかくフィレンツェに来たのですが、最初に滞在するのはフィレンツェ市街ではなく、サンタマリアノッベラ駅からさらに車で40分以上のちょっとした田舎です。こちらのお宿はFree。Free! Free of charge! ああ、素敵な音色よ〜。私はここで宿代を浮かせる予定です。うふふ。
なぜ宿代が無料かというと、ここでWorkaway(ワークアウェイ)をするからです。ご存じない方のためにちょっと説明します。ご存じの方はすっ飛ばしてください。
【Workaway(ワークアウェイ)とは】
Workawayとは1日に数時間、ホストがリクエストする簡単な労働をやる代わりに、タダで泊めてもらえるシステムです。ご飯が付いてくることもあり、お金のない若者や放浪者にぴったりの制度。ちょっと前までは Couch surfingやWoofが流行っていましたが、最近はこのワークアウェイが主流になってきたように思います。ワークアウェイがCouch surfingとは違うのは、滞在する側がホストに労働を提供するところです。Woofと違う点は、その労働は農作業に限らず、幅広いことです。家事や農作業もありますが、例えば英語を教えたり、ウェブサイトを作ったり、ガイドをしたりすることでもなんでもホストが願うことをすればいいんです。
ここで注意すべきは、ホストによって提供する宿もリクエストしてくるヘルプも、交流の仕方も異なることです。親切なホストに当たると、観光案内をしてくれたり、中には少しの対価をくれたりするものもあります。
ワークアウェイをするにはworkaway.infoのサイトに登録する必要があります。サイトは英語なので最低限の読み書きの英語力が必要です。
登録方法などはこちらのリンク先が良くまとまっています⬇︎
ワークアウェイを実際に使った感想と登録方法や使い方を解説!格安での旅行におすすめ - ノマド的節約術
私は今回でワークアウェイは2度目。デビュー戦はカナダで2週間でした。
ワークアウェイは現地の人の家に住み込むので、英会話の機会がないから毎日喋れる環境に行きたいけどお金がない・・という人にぴったりです!(英語圏の英語ネイティブの家に住めばの話ですが)。
私はイタリア語の修行がしたいわけではなかったので、今回は英語を話すイタリア人の家に泊まることにしました。本当はフィレンツェの市内が良かったですが、市内だとどうしても宿代が高くつくので、節約のために必要でした。でも、ついでにイタリア人の生活もチラ見出来て良かったです。
さて、滞在予定のカルロおじさんと本当は駅で待ち合わせのはずでしたが、いろいろあって、駅から電話したら、おじさんが近くの「Piazza dell'Indipendenza」まで来いというではないですか。
スマホでググってみると駅から徒歩10分ぐらいの距離。でも最初にPiazza dell'Indipendenzaと聞いた時は、そんな場所聞いたこともないし、全くもってして観光者の認知度が低い場所なので、それって・・・一体どこじゃーい!と、正直ちょっと苛立ちました。
でも、グーグルマップのおかげで、無事カルロおじさんに会うことができました。なんでもそうですが、初めて会う時が一番ドキドキします。それまでにメールなどでやりとりはしていますが、文面の交流と、実際に会った時のバイブが違うことって結構あります。そっけない文を書いてくるけど、会ってみたら優しかったり、メールはフレンドリーなんだけど、会うと無口だったり。。
でも、カルロおじさんに会った時は、おじさんとの会話よりも、おじさんの連れてきた黒い大型犬がものすごく興奮してうるさかったので、なんだかワンワン言ってて、わけわからない感じの対面でした。笑!
いざ、ワンコと一緒に車に乗っておじさんの家へ〜。
Andiamo!
カルロおじさん、もう70歳ぐらいのおじいさんなのですが、なかなかの飛ばし屋です・・トホホ。
フィレンツェは一旦郊外に出るとヒリーなのですが、この坂道を攻める攻める( ;´Д`)。実は私こうゆうの苦手!
おぇぇ、おぇぇ、っとなりながら、おじさんのお屋敷に到着。さすがの私も初対面で「あまり飛ばすな」とも言えず、耐え忍んでいたら、おじさんがようやく車を止めて、一旦車から降り、門を開けはったので、やれやれ〜やっと降りれるわ〜と、自分も車を降りようとしたら、おじさんが戻ってくる。
また乗るんか〜い!_φ( ̄ー ̄ )
んで、この下の写真の長いドライブウェイを車で進むと、やっと到着。
なんか一人暮らしには大きな家だけど、外壁のツタが恐いわ〜。笑
なんというか、おじいさん一人では手入れ仕切れていない感丸出しの家だ・・。ちなみに上の写真に写っているのがカルロおじさんの後ろ姿。裏口に何か取りに入っていきました。
家の中に入ると、ちょっと薄暗い。
私の部屋は2階に用意してもらっていました。2階に上がる階段がなぜか石造り。ここは外かい?的な冷た〜い雰囲気であまり好きじゃないけど、タダで泊めてもらうのに文句など言ってはバチが当たるというもの!ありがたや〜。
これから、この怪しいお屋敷におじさんとワンコと一緒に滞在することになります。
㉖に続く。