晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

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絶滅した真の「緑のおばさん」:"她被绿了"という表現を知っていますか?

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緑のおばさん(お姉さん)

何を隠そう昭和生まれです。

子供の頃、通学路に立って児童の安全を守っていたのが通称「緑(みどり)のおばさん」

今とは違い、「緑のおばさん」はその名の通り全身緑色でした。信じられないかもしれませんが、本当に緑色のスーツのようなセットアップに緑色の帽子をかぶって、両手に旗を持ち、児童を安全へと誘導していたのです。今や、緑のおばさんの"緑"は単に「安全」を象徴したものとなっています。

思えば、「緑のおばさん」なんて失礼な呼び名です。今思い返しても緑の「おばさん」の大半は今の私よりも若かったように思います。せめて「グリーンお姉さん」ぐらいにできなかったのでしょうか。

ただ、今でも同じように子供達の安全を守る役割の方々はいますが、当時のような全身緑色のお姉さまたちを見かけることは、いつの間にかなくなってしまっていました。

ところで、B先生から教わったところによると、中国で緑色はあまり良い色ではないようです。緑色の帽子を被って出かけようものならたちまち笑い者になってしまうのだそう。

中国で给老公戴了绿帽子と言うと、直訳は「夫に緑色の帽子をかぶせた」なので、日本人なら見方によってはそれなりに很浪漫(ロマンチック)にも聞こえますが、中国でこれが意味するのは、夫に愛人がいて浮気をしているという意味。略して

被绿了。

とも言うそうです。

ちなみに中国語では(xiao3san1)は小学校三年生ではありません。愛人の意味です。この単語、なぜ覚えたかというと、台湾に短期留学した時に担任の先生がいつも使っていたからです。何か例を挙げるたびに、一体なぜ?というくらいかなり高い頻度で登場してきたこの「小三」という単語。嫌でも覚えてしまいました。しかし一体何だったんでしょうあの先生。。他にも例文に使える単語はたくさんあっただろうに。

なので中国語の先生は中国に来たら絶対に緑色の帽子をかぶるなと言っていました。笑い者になるからです。緑色の帽子こそ持ってはいませんが、カーキのパーカーを私は持っていてフードをかぶる時があるのですが、それもダメと言われました。フードは私の中では帽子とは別物なのですが。。

逆に中国語の爱人(ai4ren2)は日本語の夫や妻に当たるので、最初の頃、自分の旦那さんのことを爱人というのに抵抗があったのは私だけでしょうか。私は老公,丈夫と言っています。

一方で、中国には绿色食品と呼ばれる食品があります。「グリーン食品」と訳されており、これは『特定の生産方式で生産され、かつ、国の専門組織の検査を経て「绿色食品」のマークを使用することを認められた汚染なし、安全、高品質で栄養のある食品のことを指すもの』だとHSK5級の長文テキストにありました。実際に中国語の先生と会話している時にこの绿色食品の話になったこともあるので、緑は今ではこのようにポジティブな意味にも使われていることが見て取れます。

中国語ってやっぱ面白いですね。