晴れ女のわがままジャーニー(人生も旅も)

自由人です。やりたいことをやります。まず、やってみる。

中国語のコミュニケーション能力をアップしたいなら中国の大学のクラス授業を受けた方がいい理由

私は昨年、中国の東華大学で1年間オンライン留学をしました。

今年はオンライン留学はせずに、独学に戻るつもりです。

でも、このオンライン留学がすごく良かったので、感想や良かった点、イマイチだった点などを踏まえて書こうと思います。

現地に行くかオンライン留学にするか、日本の中国語会話学校にするか、クラス授業にするかマンツーマン授業にするか、格安オンライン会話にするかなど、迷っているかたの参考になれば幸いです。

中年のおばさんでも参加して浮かないのかい?

実を言うと、中国の大学のオンライン授業って、受ける前はちょっと気後れしてたんです。

理由は自分の年齢・・・40代

最後に学生をしてから20年以上経っていることを考えると、自分の子供くらいの年齢がほとんどのクラスに入ったら、浮かないだろうか?と心配だったんです。

年齢に関しては、大学にもよりますが、だいたい60歳くらいまで受講資格があります。

でも、そこは私にとっては問題ではなく、気になったのは自分が浮くのか、浮かないのかだったんです。

結論としては、

全然自然に溶け込んでいた!!!と勝手に思っています。

クラスの若い人はそうは思っていなかったかもしれません。

でもいいんです。

自分の居心地が悪くなかったから。

若い人とたちはみんな優しかったです。

オンラインだったせいもあって、実物で対面しないので、自分も若者に混ざれた錯覚に陥ったのかもしれません。

それくらい、全く年齢差の違和感がなかったことだけはお伝えしたいです。

ただ、自分が年寄りであることを忘れていたわけではなく、あくまでも精神年齢を若くしていただけなので、自分の発言のところどころに、ちょいちょい年齢自虐ネタを入れることで、笑いを取るということも忘れませんでした。

イメージ的にはイッテQのいとうあさこ的ポジション。そこまでプロフェッショナルにはできませんでしたが、勘違いしている感はなくせたと勝手に思っています。

とうことで、40代のおばさんでも、浮くことはありません!

クラス授業のメリット

過去に、格安オンライン中国語会話や私立学校のマンツーマン授業を受けたことはありましたが、本格的なクラス授業を受けたのは今回が初めてでした。

それまでクラス授業を受けてこなかった理由は、上記年齢問題のほかにもう一つありました。

それは、

マンツーマンレッスンより発言の機会が少なく会話が上達しづらいのでは?と思ったからです。

実際はどうなのでしょうか?

考察してみました。

というよりもむしろここを強調したくて今回この記事を書いています。

結論から言うと、

クラス授業でも会話力は上達しました!!!

いや、むしろクラス授業の方がいいかもとさえ思いました!!!!!

これからその理由を書いていきます。

マンツーマンレッスンよりもむしろクラス授業の方が上達すると思った理由

中国語オンリーの団体ガチバトル

中国の大学の授業に参加する場合、ほとんどのコースがWechat(微信)の小グループ(朋友圈)への参加から始まります。

コースが始まる直前に担任の先生から朋友圈への参加を求められ、そこに参加したら、クラスのスケジュールや宿題などの連絡が全てそこで通知され、分からないことがあればそこで先生に直接質問できたりするのです。

そうした一連のやりとりは全て中国語です。

これは先生も生徒も同じです。

ここからもう中国語の勉強は始まっています。

こうした必須事項のやりとりは毎日繰り返されるため、一番無理なく覚えられるので、クラスメートの返信や先生が書いてくる中国語に注目して真似して使っていれば身につきます。

これが日本の中国語会話学校だと、すべて日本語で連絡できてしまうので、日常使いのささいな言葉使いや単語を学ぶ機会が奪われているのです。

初心者の方はこうしたやりとりに不安を覚えるかもしれませんが、先生はプロなので初心者向けの表現を使って連絡してきてくれます。

これは授業中でも同じで、先生は主に学習者のレベルに合ったボキャブラリを使って授業を進めていくので、少々難しく感じても聴いているうちに言っていることは理解できるようになります。

全て中国語なんてマンツーマンでもやってますが?と思う方もいると思います。

私も以前はそう思っていました。

でも、違うんです、マンツーマンとは。。

マンツーマンで話す中国語は自分が話せる範囲プラスαに限られています。

なぜなら、自分が出す話題は限られているし、先生もこの生徒にはこの単語なら通じるというパターンが分かってくるためです。

例えば、私は例文を作れと言われたらだいたい肖战(シャオジャン)のドラマやオタ活の話、主婦のあるあるネタに偏る傾向があります。

でも、それだと、それ以外の分野のボキャブラリーが貧弱になってしまい、あらゆる分野をカバーしなければならない試験の聞き取りで不利です。また、好きなドラマがあっても単語が分からなければ聴いても分からないということになってしまいます。

でも、クラス授業だとクラスメートの興味関心や趣味もバラバラなので、いろいろな単語が出てきて、だんだん異なる分野のボキャブラリーも増えてくるのです。

なので、先生と他の生徒が話している内容が「ちょっと何言ってるか分からない」なんてことも起きたりします。

それがとてもいいスパイスになるのです。

聞き取りで一番難しいのは、実は、自分と相手の会話ではなく、第三者同士の会話だからです。

1人称ではない会話を聞き取るのには高度な語学力が求められ、豊富な単語力や背景知識などが求められます。

日本語ではわかるのに、学習言語では他人同士の会話が聞き取れない経験は誰にでもあると思います。

だからこそ、自分の範疇にとどまらず、日常的にボキャブラリーを広げられるクラス授業は有益だと思います。

そう、クラス授業は貴重な社会体験の場なのです。

経済的な理由やコロナなどの理由で気軽に現地留学ができなくても、毎日オンライン授業を受けて、中国語のシャワーを浴び続け、自分以外に向けられた発言も聞き取れるようになることで、会話は上達します。

テーマに沿った宿題や課題をこなすことの重要性

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マンツーマンレッスンを受けたことのある方にお聞きしたいです。

毎回どれだけ宿題がでるでしょうか?

私の経験では、宿題はほぼありませんでした。

ときどき、作文の宿題がちょろっと出るくらいでした。

テキストを使っている場合はテキストの練習問題かな。

宿題なんて小・中学生でもないのに必要かいっ??

と思われるかもしれませんが、これが意外に重要だということにこのオンライン留学を通じて気づきました。

私が参加したクラス授業で出る宿題は成段表达と言って、起承転結をつけて200字以上などの字数を設けて書くものが主流でした。

毎回テーマも決まっており、例えば、「自分の好きな起業家について(德高望重,毅然决然,门庭若市などの指定語彙)を用いて紹介せよ」であるとか、「円グラフを見て消費者の購買行動について分析せよ」、「電気自動車のメリットとデメリットについて説明せよ」、「コンビニは将来スーパーに取って代わられるか」などというもの。

これらは単なる外国語を使った作文の宿題とは異なり、考察などを伴う、どちらかというと社会や国語の授業的な内容でしたが、これが良かったんです。

高級レベルになると外国語の授業というよりもむしろ国語の授業のよう

語学学校のマンツーマンでそこまで突っ込んだ内容を表現することってあまりないと思うのです。

自分の趣味の話やドラマについてはかなり突っ込んで話したことはあっても、社会問題や偉人や人生についてデータや資料を見ながら客観的かつ論理的に話したりする能力を評価する作業は、やはりプロの教師でなければ無理です。

語学学校で硬いテーマを扱うことが少ない理由は様々ですが、一つは教える側の先生が時給の安いアルバイトの素人だったり、訓練を受けた教師ではないことが理由であったり、プロの教師でも語学学校という範疇にとらわれて、そこまであまり踏み込んだ内容を追求しなかったりすることがあると思います。

でも、中国の大学ではこうした大人のテーマについて議論したりできるので、新鮮な気持ちになりますし、いろいろな考えや見方に触れられて、楽しかったです。

テーマやモジュールが持つ意味の大きさvs自由会話

つまり、中国のクラス授業を受けると、テーマに沿った議論をクラス内で自分の持っているボキャブラリを使って議論し、宿題でそれを整理して文書化するというこの一連の作業により、各テーマごとに必要な単語や表現を関連づけて覚え、さらにそれを使って文並びに文章を作成できるようになります。

このように、あるテーマに沿って1週間ずっと学習言語で考えるという作業は、外国語を学習する中級者以上にはとても有効ではないかと思っています。

さらに、マンツーマンより発言機会が減ってもむしろ勉強になる理由は他にもあります。

中間テストと期末テストがあるかないかの差は大きい

語学学校との一番大きな違いは中間テストと期末テストがあるかないかです。

我々社会人はもう仕事に就いて長かったりということもあり、中間テストと期末テストで落第したからといって、この先の人生への影響はほぼありません。

でも、中間テストと期末テストに合格しないと、半年間頑張ったのに卒業証書がもらえません。

それはそれで、とても悔しいではありませんか!!

たとえ人生に影響がなくても、卒業したぞという充実感を味わうために、中間テストと期末テストでは是非良い成績を修めたいと皆が思うのではないでしょうか。

とはいえ、中間テストも期末テストもぼーっとしていて簡単に合格点が取れるというものでもありません。

日本人としては読解問題は半分寝ていても点が取れそうですが、口頭テストで満点を取ろうとするなら、相当頑張らないとですよね。

私もスピーチが一番苦手だったので、成語など数多くの指定語を使って、且つ、指定されたテーマに沿って先生の前でよどみなく話すということができなければならない口頭テストは毎回ストレスでした。

勉強のストレスも味方につける

特に、秋学期の口頭テストは、指定されるテーマも使わなければならない語彙も自分にとっては多すぎて、それだけでも大変だったにも関わらず、なぜか当日のテストでは先生がルーレットで一人一人のテーマを決めるという、生徒にとってはなんとも心臓に悪い、先生にとってのエンターテイメントになっており、ちょっと笑えました。

誰でもあると思うのですが、私にも得意なテーマとちょっとこれ当たったら嫌だなーというテーマがあって、自分は環境保護や野生動物保護、食習慣や小売チェーン系、起業家系の話題なら割と自信があったのですが、当日当たったテーマ4つ中2つが「絶対これだけは当たらないでくれ!」と思っていたものでした。

そんなわけで、あらゆるテーマで話せるようになるには、練習が必要です。

ストレスを感じながらも中間テストと期末テストのために自分の考えを声に出して言う練習をしなければならなかったことが、結果的に中国語でのコミュ力のアップにつながったと思っています。

まとめ

会話力を上げようとすると、まず人と話す機会を増やさなきゃ!と思いがちですが、必ずしもそうではないことが今回1年間のオンライン留学を通して分かりました。

沢山聞いて、中国語で考えることが大事で、発話練習は相手が居ても居なくても割とできることが分かりました。

クラス授業は発話機会がマンツーマンレッスンよりは少ないですが、多くのクラスメートに聞かれるため、1回の発話でもかなり気を使ったり考えたりするもので、それが能力アップにプラスの効果をもたらしていると思います。

クラスで変なことを言って恥をかきたくないので、普段からちゃんとシャドーイングをしたりして授業に備えたりしたことも最初の頃はありました。

逆に、マンツーマンの時は先生しかいないので恥ずかしさがなく、毎回ダラダラとレッスンを受けていたように思います。

今思うと、あれはあれでもったいなかったな〜。

また機会があれば、クラスで授業を受けたいです。

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