大家好!
北京五輪も明日で終わりですが、私の中国語学習はまだまだ続きます。
今日は昨年から受けている汉语桥(漢語橋)について総括してみたいと思います。
漢語橋とは(特徴)
漢語橋は無料
漢語橋(汉语桥)とは中国の大学が主に外国籍の中国語学習者を対象に中国語と文化を学ぶプログラムです。
受講は基本的に無料!!!
短期のプログラム
学習期間は通常1週間から1ヶ月程の短期シーズン開催ですので、社会人でも比較的気負わずに受講できると思います。
ここまで読むと、無料で気軽に受けられるなんてイイことずくめじゃん!となりますよね。
私もそう思います!
でも、無料であるがために、思い通りにいかないことももちろんあります。
1クラスの人数が多い
毎回一つの漢語橋での募集人数は概ね100人前後です。
クラスの人数はコースによりけりで、少ないものだと12〜15人のクラスだったときもあれば、多いものではレベルごちゃまぜの60人規模ものもありました。
その中で一番多いパターンは初級、中級、高級クラスの3つに分けて授業をするもの。
単純計算で1クラスはだいたい30人余りずつになり、会話練習をしたい人にとってはかなりぎゅうぎゅう感はありますが、これがスタンダードサイズです。
スケジュールがギリギリまで不明
授業の期間は一応募集要項に書かれていて、時間帯も記されているのですが、これらはあくまでも予定です。
予定はつまり未定なわけで、そのまま変更なく始まるものもあれば、ぎりぎりまでスケジュールが定まらず、開始日数日前に急に明後日からやりまーすみたいなことも珍しくありません。
なので、社会人にとっては予定が立ちにくいのも事実。
このへんは中国らしさがにじみ出ている点です。
また、コースは日中開催が多いので自分のようにフルタイムで仕事をしている人は受講が難しいものもあります。
でも、ご安心を!
夜のコースもあるんです。
私は夜に開催のコースを選んで受講していました。
授業はライブ授業+録画授業の組み合わせ
漢語橋は基本、予め大学が収録した録画授業の動画視聴とライブ授業のセットです。
録画授業は大学により構成も質もまちまちですが、全体的に良い仕上がりで、中国の文化や生活に興味がある人なら絶対に楽しめる内容だと思います。
録画視聴はどの大学のコースも同じ漢語橋のプラットフォーム上で見ることができるので、興味のある方はサイトを覗いてみてください。
各大学の授業の内容を見るには、サイトに名前やメールアドレスなどを登録をする必要があります。(登録は簡単)
毎回テーマが決まっている
漢語橋は中国の文化紹介的側面も強く、毎回テーマが決まっています。
例えば、無形文化遺産について学ぶコースや、薬膳や漢方などの中医薬に関するコース、北京五輪関連のコース、発音矯正コース、中国茶、中国故事などです。
講義をする先生はみんなプロの講師の方々ですので、内容はとても充実しています。
何度も書きますが、これらのコースを無料で受けられるなんてありがたいことです。
修了証がもらえる
出席率や宿題の提出などの条件を満たせば修了証がもらえます!
なんか大したことはしてなくても修了証を最後にもらうと嬉しくてちょっと小躍りしてしまうのは私だけでしょうか。
これまでに受けた7つの漢語橋の感想
これまでに私が受けた漢語橋は以下の通り。
- 天津外国語大学「津津乐道」
- 天津外国語大学「非遗文化体验」
- ハルビン師範大学冬令营(冬季キャンプ)
- 北京外国語大学「线上冬令营,汉语印象」
- 北京中医薬大学「中日交流线上团组」
- 中国媒传大学「冬五輪中国語」発音矯正ウィンターキャンプ
です。
このほか、登録はしていないけど、漢語橋のプラットフォームでライブ授業の録画などだけ視聴させてもらったものもいくつかあります。
それぞれいついて勝手に感想を書いて比べたいと思います。
天津外国語大学「津津乐道」
こちらについては以前の記事にも書きました。
自分が受けた最初の漢語橋で、ただひたすら楽しかったです。
天津外国語大学の漢語橋良いところは、毎回授業を録画して後で見られるようにしてくれるところです。仕事でライブ授業に参加できないときは、後で授業の動画を見ました。
また、授業で使用した絵や写真がたくさん入った素晴らしいパワポもファイルでシェアしてくれるので、後で視覚的に復習するのにも役立ちます。
このコースは中国に興味を持ってもらおうという趣旨のコースとみられ、初心者レベルの内容の授業だったので自分には簡単すぎではありましたが、録画授業が楽しかったので、録画授業はすべて見ました。
ライブ授業は2回しか出席しませんでしたが、、担当の先生がとにかく良い先生で、教えるのも上手だし、人柄も最高で、パーフェクトでした。
こんな先生にずっと教えてもらえたら最高です。
天津外国語大学「非遗文化体验」
こちらは無形文化遺産について学ぶコースでした。
日本時間の夜20時からライブ授業を毎日2週間行いました。
内容は無形文化遺産に関するものを読んで、その中の文法や語彙を学びました。
先生にもよると思いますが、このクラスの先生は絶対に生徒は指名せず、自分から名乗り出させる方式だったので、発言しない人は一生発言の機会がないまま終わっていくパターンです。
私はHSKのスコア上、会話が下手でも毎回1番上の高級クラスに入ってしまうのですが、同じクラスのベトナム人やタイ人のヤングガールたちがめちゃくちゃ積極的に発言するので、おばちゃんはその勢いに押されながらもなんとか若者の隙をみて発言に参戦していました。
この老师の授業は、もう知っているけど実際にノンネイティブが日常で使いきれていない言い回しなどをクラスでたくさん練習してもらえたところが良かったです。
宿題は、幾つかの課題の中から選んでやる方式で、私は日本の無形文化遺産の「和紙」を紹介するパワポを作って出しました。
このコースでは毎回授業でホームワークが出るのではなく、上記のようにコースを通して一つのアサインメントを提出する形でした。
ハルビン師範大学冬令营(冬季キャンプ)
こちらも過去に記事で詳しく書いたので改めてここには書きませんが、
個人的にはこの漢語橋が一番好きでした!
とにかく内容が盛りだくさんで、自分でも役立つ内容にたくさん出会えたうえ、毎回みんなが発言する機会があって、少し自信がついた体験でした。
コースが終わった後は絶対にハルピンに行きたいと思った素晴らしい漢語橋です。
北京外国語大学「线上冬令营,汉语印象」
こちらのコースもとても良かったです。
ただ、ライブ授業が日本時間の22:00〜23:30と遅いだったので、平日仕事を終えた後の授業は若干最後の方が眠かったです。
でも、授業は内容も段取りもとても良かったです。
毎回予習資料が授業前に配られ、授業では先生がどんどん当てていくシステムだったので、今ここで発言しなければ!みたいなやる気スイッチを入れる必要がなく、かといって参加してない感もありませんでした。
先生も美人でとても優しい先生でした。
この大学の特徴としては、録画授業のクオリティが高いことと、さすが外国語大学だけあって、初級から高級まで全員100人余りが集まり大講義が数回あったのですが、そのときはどの先生もほぼすべて自分で英語で通訳をしていました。
私としては、後で訳してもらえると分かっていて中国語を聞くのは、中国語を一生懸命中国語を聞こうとしなくなるという意味では良くなかったのですが、初級の英語話者も多くいたようだったので、おそらくその人たちはだいぶ助かったのではないでしょうか。
このコースは授業の後毎回宿題が出て、私が参加したクラスは毎回与えられたテーマについて自分で喋って録音して提出しました。
ちょっとめんどくさかったのは、コース最後のアサインメントで5人1組くらいで一つの動画を作成しなければならなかたことです。
仕事している社会人にとっては短い期間で他の知らない人と相談して一つの動画を作るというのはかなり面倒に感じます。
なので、私たちの班は本当に一人ずつが中国語で好きなことを適当に喋って5人分をつなぎ合わせたような動画でした。
最終日にそれぞれ発表の機会があり、中には凝っている班もありましたが、私たちは私たちで多忙な社会人ができる精一杯の作品だったので、特に負い目は感じませんでした。
そして、無事修了証もいただきました(上のやつ)。
これまでは様々な国籍の人が参加しているコースでしたが、以下の2つは、日本人のみを対象にした漢語橋のコースをです。
北京中医薬大学「中日交流线上团组」
漢語橋ではある特定の国だけに対象を絞ったコースもあります。
このコースは日本人のみが対象なので、録画授業以外はすべて日本語で行われました。
内容は漢方中心です。
針の打ち方やお灸、体のツボについて、中医薬の中国語の語彙や会話などを学びましたが、基本は日本語が堪能な中国人の教授が行う授業なので、中国語の授業というよりは医学の授業という印象を持ちました。
なので、中国語を学びたいという自分のような受講者にはちょっと不向きかもしれません。生徒さんも中医薬に詳しい方が多かったように思います。
ただ、中医薬は知っていて損はないので新しい知識もたくさん得られた点は良かったです。


一つがっかりだったのは、日本人を対象としているのに、日本語が堪能なアシスタントや事務方がいなかったので、皆が授業の開始時間や宿題、進め方やプラットフォームの動画視聴などで混乱していたことです。
私は漢語橋は初めてではなかったので混乱はせず、こんなもんよねーと思っていましたが、日本人の感覚からすると「なんじゃいこの対応は〜」という部分も多かったので、一部の人はちょっと怒っているようでした。
確かに問い合わせをしてもメールの返事を一切せずにスルーというのはよくないとは思います。
でも、コース自体が無料であることを考えると、段取りはちょっとまずかったですが、ありがたいことざんす。
あざーっす。
中国媒传大学「冬五輪中国語」発音矯正ウィンターキャンプ
こちらが一番最近受講したコースです。
日本人を対象とした発音矯正プログラム。
前半は五輪関連の授業で、中国の五輪の選手や競技についての講義、後半は発音授業の合計3時間を毎晩。
テーマが五輪なのでもちろんビンドゥンドゥンも授業に出ます。
私はこの時点で既にいろんな大学の漢語橋を複数修了していたので、
もう「ビンドゥンドゥン、あんたいったい授業に何回出たらきがすむん?」
というくらいファミリアでしたが、彼は何度出てきても可愛いので許せます。
この授業では前半の合同授業でとうとうあの
「辻岡義堂、aka义墩墩(ギドゥンドゥン)」も登場して、
ちょっと吹きました。
中国で人気なのは事実のようです。
毎晩3時間の授業は、がっつり仕事をした後にやるとかなり疲労がたまります。
でも良く考えたら、3月からの奨学金のコースも半年間平日夜3時間の授業だった。
がびーーーーーん。
来月から夏までちゃんと完走できるか不安になってきた。
漢語橋のクラス授業に40代で参加した感想のまとめ
主婦でも白髪でも参加が可能
私が参加した漢語橋はどれも年齢制限はありませんでした。
つまり、中学生でもおじいさんでも中国語や中国文化に興味があれば誰でも参加できます。
でも、クラス授業はちょっとね・・という方もいるのではないでしょうか。
その多くは比較的年齢が上の方ではないかと推測します。
実際私も最初は40代のおばさん(自分)が自分の子供くらいの年齢の若者に混ざって授業をうけるなんて・・と思っていました。
が、実際に受けてみるとそこまで変な違和感はありませんでした。
むしろ楽しいし、とても勉強になります。
ただ、若い人と違う点があるとすれば、クラスで取り残されていそうな人がいるとその人に譲ってあげなければという母のような気持ちになってしまうところです。
生徒の自主性を重んじる先生のクラスでは、このマインドが邪魔して遠慮がちになることも実際にあり、そんなことお構いなしで前のめりにどんどん自分だけで進んでいってしまう天真爛漫な若者に「ちょっと、こちらのおとなしい子にもチャンスをあげて〜」と言いたくなってしまうことくらいでしょうか。もちろん実際には言いませんが。
それがなければもっと楽しく授業をうけられるのに、職業病なのかなんなのか、自分が発言しすぎるのも良くないと思うし、でも消極的と思われるのも嫌で、でもこんな倍ぐらいの年齢のおばさんが一番でしゃばるのはよくないかとペース配分に気を使ってしまうのが若干疲れはします。
最近、前に出る生徒だけにしかアテンションしない先生のクラスに出て、そういう疲れを感じました。自分は前に出る側だったのですが、クラスの半分以上の生徒が最初から最後まで沈黙傍聴になっていて・・まあイイかその話は。
でも、逆にとても気遣いができる先生もたくさんいて、そうしたクラスであれば大人でも子供に気を使わずに気楽に授業を受けられると思います。(私だけかな?)
オンライン授業なので、同じ空間にいないことも年齢差を感じずに済む要因かもしれません!
顔は最新テクノロジーの力を借りてシワとシミを消してしまえば何とかなります。笑
中国文化・生活に関する知識や語彙が確実に増える!
これがこの漢語橋の肝ではないでしょうか。
中国は大きく、歴史も長いので、中国文化と一口に言っても相当なボリュームです。
中国語学習者は中国や台湾の何かに興味を持っている人が多いとおもいますが、仮に興味がない場合でも、中国語学習ではタッチせざるを得ないのが言語の背景にある文化です。
これを理解しないと言語を深くできないことはもちろん、HSKや中国語検定などの試験でも5級レベルから文化に絡んだ内容が出題されるため、歴史上の人物の名前を一人知っているだけでも長文のリスニング問題などでは明暗が分かれる場合もあると思います。
例えば、中医薬の「神农尝百草」や「黄帝内经」などはテスト対策として知っていて損はないと思いますし、中国の最近のスラングや故事成語なども授業を通してかなり深く理解しておけば役立つはずです。
授業は基本すべて中国語で進行します。なので、中国文化を日本語ではなく中国語で聴いて理解できる点も良いと感じます。
会話訓練にはあまり向いていない
漢語橋と一口に言ってもこのように内容も授業や宿題のスタイルも様々です。
残念ながら一部の漢語橋のクラスを覗いて少人数とは言い難いので、会話の練習をしたい人には向いていません。
でも、会話でもなんでもすべては聴くことから始まります。
聴いて理解できなければ答えられませんし、次のアクションも起こせません。
私もどちらかというと喋りたい側の人間なので、聴く時間が多いのは若干ストレスではあるのですが、聴くことはやり方次第で(必死で聴いてアクティブにリスニングすることで)会話の訓練にもなると個人的には思っているので、先生やクラスメートのマシンガントークを必死で聞くことで中国語脳が活性化するように感じます。
気軽に参加できる
無料で本場の授業をうけられる機会は他ではあまりありません。
もちろん有料授業には有料の良いところがあり、それはそれで貴重です。
思うに、クラス授業はちょっと・・・という方でも短期で無料という点で気軽に参加できるのがこの漢語橋の良さでもあります。
実際に私も思っていたのと違ってたり、仕事の時間とバッティングしてしまったりで、ドロップアウトしてしまったものもあります。
でも、無料だし、気になりません。
もし、受けてみようかどうか迷っているコースがあるなら、一度エイヤーで登録してみるのもアリです。
嫌になったら「はい、すんまそーん」と一言言って退出しましょう。
以上、漢語橋についてのれぽーとでした。