最近、私の中で、中国語熱が低下しています。
理由は様々ですが、当面の明確な目標がないことが大きな原因です。年初に、今年中にHSK6級を取ります！などと豪語しておきながら、未だに6級に向けた勉強を初めてさえいない状況・・・。大変情けない話です。
言い訳は、HSKが9級になるとかで、一旦様子見をしようとしたこと。一気にやる気がなくなってしまいました。
ま、それが自分が凡人たる所以なのだと自覚しております。
でも、HSKのウェブサイトを見ると特に何の告知もないので、来年もしばらくはこのままの制度でいくのかなと思い始めました。
ただ、そんな中でも、自分なりにもがいていて、先日ツイッターにもあげましたが、中検2級の問題集を購入しました。アスク出版のテッパン問題集2冊です。
でも、勉強が進まない進まない！
そこで、誰かに頼るべく、無料体験レッスンでも受けて刺激を受けようと考えました。もちろんよければ入会する予定です。
どうせ体験するなら、とことん体験したかったので、今回は毎日留学ナビさんが今実施している無料体験レッスンで、大学のグループ授業を複数校と私立学校3校のレッスンに加えて、他に自分で手配した私立学校でも受講してみました。
今回は、その感想を書きます。
体験レッスンなので、その学校のことがすべて分かるわけではないですが、体験レッスンは、私が学校側であれば、お勧めの先生を出してくるはずですので、その学校の片鱗をうかがい知ることはできると思います。
毎日留学ナビ経由で受けたレッスン
A~Cが個人レッスンで、D~Fがクラスでの授業になります。
大学の授業（クラス）の感想
最初に書いておきますが、私、辛口です。とりわけ語学のこととなると、魯肉飯や担々麺のレビューよりも辛口になることをお知りおきください！！
まず、北京と華東（DとF）は実際に学生が参加した授業を録画したものをサンプルとして複数レベル視聴することができました。北京語言も華東師範も基本的に学生が５〜７人ぐらいいて、テキストをベースに問題を解きながら、誰かに当てて答えさせるというものが多かったです。また、時にはブレークアウトルームで３人ずつで讨论させたりといったものもありました。
悪くないですが、予想通りのクラス授業といった印象です。
青島理工大学は、見られたのが自習動画だったので、放送大学のような感じでした。青島にはライブ授業もあり、自習ではなく、私はそちらの方に興味があったのですが、その体験はできなかったので、比較の対象にはなりえませんでした。残念。
グループレッスンは少人数でも若干緊張感があるので、集中しやすいかもしれません。でも、オンラインだからか、どの学校も全体的にクラスに活気がない印象でした。
一対一のプライベートレッスンの感想
BC学院
BC学院は経験豊富な先生が教える普通コースか、新人の先生が教える白菜コースのどちらか一つを体験できました。私は安いほうがよかったのと、口語をやるなら白菜がオススメと毎日のウェブにあったので、白菜コースを受講してみました。
授業はスカイプで行いました。変なアプリをダウンロードする要求がないのは良かったです。
担当してくれたのは、とてもやる気のある親切で明るい先生で、熱心な指導をしてくださいました。わからない単語の意味を説明したり、引っかかった部分を聴いて下さるなど、プロフェッショナルな姿勢で先生として教えてくれていたので、頼り甲斐がとてもありました。受け答えも教師らしく、好印象。
また、無料体験は、40分の予定だったにもかかわらず、熱心に1時間くらい指導してくださいました。授業の最後には、私の中国語に対する評価に加えて、どんな授業を希望するのか、どんな風に進めたいか、何を改善したいのかなどを口頭で話し合ってくれました。まだ新人のようで、授業運びはまだまだでしたが、とてもいい先生だなと思いました。
ただ、自分が話すのが好きなようで、私に発言する機会をあまり与えてくれなかったので、そこがマイナスポイントでした。やはり、普段中国語の言語環境になく、聞くことはできても、話す機会がない私のような学習者は、たくさん話してみて、それに対するフィードバックを得る機会に渇望しています。
ショーバ中国語
ショーバはClassinというアプリを使用して行いました。最初ダウンロードやアプリの使い方で若干手こずり、少々面倒だなと思いましたが、授業はスムースに行われました。慣れると非常に使い易いアプリだと思います。
最初、マネージャーの方の学校やアプリの使用方法に関する説明があった後で、先生による体験レッスンとレベルチェックがありました。
経験則から、大半の学校は、このレベルチェックがかなりいい加減で曖昧ですが、ショーバはきちんとチェックして、評価シートを作成してくれました。これが本当にきちんとしていて、非常に信頼できると感じました。その一部はこんな感じです。
細かい項目による評価で、よく私を見てくれているなと感じました。
今回ショーバの無料体験を受けるにあたっては、事前に何度か学校とやり取りをしたのですが、自分がHSK5級を取得していることなどは伝えていませんでした。お願いしていたのは、会話と口語がまだ苦手なので、そこを重点的にやりたいと伝えただけです。
そこで、先生がオススメしてくださったのが、汉语口语习惯用语でした。
内容はとても簡単ですが、知らない慣用句がたくさんあって、とても面白いテキストのようなので、是非このテキストを使ってレッスンして表現を身につけてみたいと感じました。内容自体が難しくないので、表現を覚えることに集中できそうで、自分にはぴったりです。
このテキストは東方書店から日本語訳付きのものも出ています。内容は全く同じで、翻訳が付いているなら、こちらの方がいいと思い、私は後日これを購入しました。
このテキストを使うレベルの人だと訳などいらんわ！という方がほとんどかもしれませんが、私はたまに腑に落ちない箇所があるとモヤモヤが続いてしまうし、だからと言って、いちいちネットで誰か知らない人に質問するのも面倒なので、このテキストがあることに感謝です。
テキストを使ってみて感じたのは、特に例文の翻訳はあるのとないのとでは違うなということでした！
北京語言大学の教科書を独学してたまにモヤついたことがある方には良いテキストだと思います。
音声は本文のみで例文は付いていませんが、どうせ例文の音声など繰り返し聴く訳がないので、これで十分です。
無料体験の中では、先生が実際に私と話をしたり、私に問題を解かせたりしてレベルを測りながら、授業を進めてくれました。授業の進め方もしっかりしていて、アプリを駆使してこちらに無駄な負担のかからないように設計されている印象です。
また、他の学校と違うと感じたのは、その結果をきちんと文字にして明確に示してくれたことです。
これまでプライベートの中国語学校の無料体験レッスンはすでに10校以上受けましたが、ここまできちんと分析してくれた学校は他にありません。スタート地点が明確になれば、自ずと目指すものがはっきりします。ショーバは、その点をちゃんと分かっている学校だと思いました。
また、授業は毎回録画されるので、先生の書いてくれた板書も含めて、復習できて便利だと思います。自分が話しているのはあまり聞きたくないですが。。。以下は、録画を再生してその一部をスクショしたものです。
私が中国のドラマについて熱く語ってるとき、先生が、例えば私が「他不知道自己到底是谁」と言ったときに、私が使えていない「身份」という言葉を提示してくれたり、使い慣れていない「动乱」や、私はよく「长得」を落とすのですが、それを指摘してくれたりしました。話は逸れますが、「长得」ってすごく中国語的ですよね。何度使ってもなかなか身につかない表現。。そして、もう一枚（下）。これはテキストを使った授業をしているときのもの。
この先生は、私が半三声ができていないのをちゃんと指摘してくれました。小さなことかもしれませんが、この程度の間違いを受け流す先生は多いです。でもそれをおざなりにすると、悪い癖が積み重なっていってしまいます。こうゆう指摘は本当にありがたいです。
上海中智マンツーマン（LingoChinese）
こちらは1コマ25分なので、最初から第一候補ではありませんでした。これまでの経験上、25分では雑談しかできないことが多いからです。でも、私に体験レッスンをしてくれた先生はとても良かったです。講師歴10年のベテランの先生ですが、授業の進め方がとにかく上手で、25分の中で無駄な時間を作らないよう、テキパキと授業を進めてくれました。
問題は、こちらの学校のシステムに私が入れなかったことです。原因は分かりません。最初システムに入れなかったため、25分の授業のうちの15分ぐらいロスしてしまいました。先生は臨機応変にスカイプに切り替えてくださり、さらに、時間もリスケしてくださったので助かりました。
スカイプでもきちんとテキストを画面共有してくれて、文字が小さくて見えづらいときはすぐに拡大してくれました。
授業内容はやや簡単すぎた気もしましたが、今回体験を受けた中では教え方が一番上手で絶妙な先生だと思います。但し、この学校は日本の他の格安オンラインレッスンと同様に都度都度先生を選んで予約するシステムなので、先生により差はあると想像します（授業料は以前やっていた天天中文の倍ぐらいします）。
この学校のシステムに入れなかったというテクニカルな理由と（スカイプで受講できる先生もいますが、基本はシステムを使用）、メールなどのフォローはしっかりしているのですが、割引キャンペーンや受講システムがなんだかわかりづらかったので、やめました。
直接学校に手配した無料体験
大連のとある学校
こちらは、大連にあるプライベートの学校ですが、自分の中で評価がすこぶる良くなかったので、学校の名誉のために、名前を出すのは控えます（名前を知りたい方はツイッターのDMで個別にメッセージください）。
私がこの学校はナシだなと思った理由：
先生から問い合わせへの返信がなかった：授業前にテキストの写メがスカイプで送られてきたので、予習は必要ですか？などと質問をしてみたのですが、応答がありませんでした。
授業時間に先生が遅れる：初回の体験で先生が３分遅刻しました。最初でこれだと、この先が容易に想像できます。
レベルチェックがない：無料体験でしたが、自己紹介もなく、要望を尋ねられることもありませんでした。
先生がずっと喋っている：明るい先生なのですが、こちらが中国語が多少話せることがわかると、送ってきたテキストには一切触れず、ただの雑談をひたすら30分間聴かされました。確かに中国に関する情報はたくさん仕入れることができましたが、このお試し30分のうち、私が発言したのはわずか2分ぐらいだったと思います。これでは会話の練習になりません。
通信状況が不安定：レッスン中に画面が固まることはあることですが、このお試し中に６回以上固まってしまい、時間のロスとリズムの乱れが甚だしかったです。最終的には授業の終わりの方で固まったまま、先生の再登場がないまま、チャットで終了・・・！先生のせいではないですが、授業の終わり方がモヤモヤしました。
とまあ、全体的な印象は、アンプロフェッショナル。授業料が安いですが、内容も良くなかったです。
あまりにも不満足だったので、そのことを伝えると、後日別の先生を手配してくれました。その先生は前の先生よりはましでしたが、ちょっと暗い感じの先生で、受けたいかどうかと言われたら、受けたくない・・・というのが正直なところでした。
以上が、今回受けていたお試しレッスンの感想です。
学費はプライベートの場合、大半の学校が50分130~160元前後で、日本の格安オンラインレッスンより割高ですが、最後の大連の学校は50分99元（コロナ中値引き）でした。学校の良し悪しは、やはり価格にも現れているのかもしれません。
学校や先生ってやっぱ個人との相性ですよね。
大げさに言えば、結婚相手を探すようなもので、人によって好きか嫌いかは違ってくるものです。でも、私の中での今回の優勝はショーバ（说吧）さんでした！！！
