私は中国時代劇が大好きで、ほぼ毎日1話は見ています。
中国の時代劇はあらゆる全ての素晴らしい要素が詰まっています。
その特徴を挙げると(時代劇に限ったことではないですが・・・)
- イケメン大渋滞
- セットが壮大で本物感がすごい
- 中国三千年の歴史のあらゆる時代のドラマがある
- OSTが美しい
などなど。
でも、もう一つ衝撃的な特徴があります。
この記事のタイトル通り、
-
セリフが役者本人の声ではなくほぼ他人の吹き替え
なんです!!!!
これ、衝撃じゃありませんか?
少なくとも日本やオーストラリアではこんなの聞いたことがありません。
ドラマや映画でアフレコはすると思いますが、ポイントは演じた俳優さんとは全く別人がアテレコしてるということです。
アニメや日本でいう洋画の吹き替え版と同じです。
実は、私はこのことをつい最近まで知りませんでした。
厳密に言うと、吹き替えなのは知っていましたが、演者さん本人が声をあてている(配音している)と思っていたのです。
自分の常識からして、全く赤の他人がやるということには思いも及びませんでした。
だって、本人がそこにいるのに。
一度、韓国のイケメン俳優チ・チャンウクさんが中国ドラマに出演したのをちらっとみたことがありましたが、その時も中国語のパーフェクトな吹き替えがあり、当時は彼がノンネイティブだからそうしているものだと思っていました。
《陳情令》の魏无羡は肖战(シャオジャン)本人の声ではない
そして、なんとあの大ヒットドラマ陳情令のキャストの吹き替えも、ほぼ役者とは違うことが判明!!!
例えば、肖战(シャオジャン)が演じた魏无羡の吹き替えの声は路知行さんという方です。
ドラマを見た時、本人と信じて疑わなかったあの素晴らしいセリフ回しは全て、
路知行
さんだったのです。。。
だれじゃいそりゃぁー!!
それはこのお方
顔見たら・・・違う〜〜〜〜!
でも、声は超イケメン。好きー!
路知行さんのお声は魏无羡そのものでした。
でも、ちょっと待って!?
私が好きな
魏无羡
のキャラクターは声も含めてのことでした。
この声が別人となると、かなり残念。
もちろん肖战本人の声も素晴らしく、歌声はもう形容しがたいくらいですが、俳優さんにしろ、一般の人にしろ、私は顔より声が魅力的な人を好む傾向にあるので(肖战好きと言っている時点で説得力ゼロかもですが本当です)、中国ドラマもこの観点から「あの俳優さんいいな〜」「女優さん素敵だな〜」という自分の好みが、この吹き替えの衝撃の事実を知った瞬間にガタガタと崩れ落ちてしまいました。
実際過去の記事でも書いています。
kirigirisumax.hatenablog.comドラマを見たときは、まだ肖战本人の声だと思っていたんです。。。
だからこそ
このドラマは吹き替えではなく絶対に字幕で見てください!!!
と書いたのですが、それが本人じゃなかったなんて。。。
いや、でもやっぱ路知行さんの声も聞いてもらいたい!
でも最初から百度などで中国語でちゃんと記事を読んでいたら、分かることではありました。
キャストのところに吹き替えが誰だか全部ご丁寧に記されているではありませんか!
こんな感じ・・
役者名の下の「配音」が吹き替えキャストのことです。
吹き替えが全くの別人になる理由は、いろいろあるようですが、一つ中国ならではと思ったのは、中国は地方によって訛りが激しいため、同じ中国人同士でも発音などがかなり違っていて、それを標準語にするためというのがあるようです。
あまり訛りが激しいと同じ中国人でも理解できないことがあるほか、ドラマの舞台がある一定の場所に設定されている場合は、その場所の言葉や発音ではない俳優がミックスされているとストーリーと矛盾しておかしくなってしまうみたいです。
確かにそれはそうかもですが、素人の自分などは、そうした方言を覚えて話したりするのも役者の演技の一つなのでは?と思ったりします。
確かに、ある地方の方言を一生懸命話している俳優さんをみて「このイントネーション間違っている」と思ってしまうものも多いのですが。。。
でも、私は声色も含めて演技と考えていたため、中国の俳優さんの好き嫌いも私は結構声で判断してしまったことが多く、
例えば、《外星女生柴小七》という現代ドラマ。
このドラマのヒロインと相手役の男性の声が大好きで、特に方冷役の徐志贤さんは、お面は好みではなかったのですが、声がものすごく良くて・・・
本当に声がめちゃくちゃ良かったので、徐志贤さんの他のドラマも観たい!と思ったのですが、調べてみると、この声は
边江
さんでした。
またあんたかーい!
そう、彼は陳情令で王一博くん演じる蓝忘机役の吹き替えを担当した方だったのでした。。。
もうここまでくれば何がなんだかわからんぞ!
逆に、以前《奈何BOSS又如何》というドラマを見て、
严景致役の赵志伟さんについても、
せっかくイケメンなのに声が残念!!と思ったことがありました。
でも今思うと吹き替えの方の声だったんだ・・・。
本人じゃなかったんだ!!
ということで、もう訳がわかりません!!!
でも一つ朗報!?もあります!
《慶余年》の范闲役は演者の张若昀さん本人の声
それは、以前紹介した《慶余年》の范闲役は演者の张若昀さん本人がアテレコもやったということがネットで調べてわかりました。
こちらの記事に書かれていました!
庆余年配音演员表 张若昀肖战郭麒麟配音是谁 _庆余年配音表涅槃 - 调色盘网络
この記事によると、
范闲を演じた张若昀さんは、中国でも一二を争う有数の良い声の持ち主だそうで、出演した多くのドラマで自分の声で吹き替えをしているとのこと。慶余年でも同様に自分の声でやっているらしい!
ほっ!!なんかよかった〜〜〜!!!
彼の演技はとても素晴らしかったので、声が違ってたらヤダ〜と思っていましたが、声もご本人でした!!!
うれしい〜〜〜!!
でも待てよ、张若昀さんは声がいいからって・・・逆に自分の声じゃない俳優さんは声やしゃべり方に難ありって言われているようなもんじゃないのか?
でも、中国語の標準語って日本の標準語よりはるかに難しそうですね。
慶余年では、このほかシャオジャンも本人の声だったらしいっす。
ただ、この記事は主演陣はけっこうみんな自分の声だと書いていますが、シャオジャンは別の記事ではほかの人の吹き替えではないかと書かれていたり・・・なんかいろいろでした。
シャオジャン好きなら声くらい覚えとけよ言われそうですが、本人と信じて疑わなかったので劇中でどんな声だったか実はあまり覚えておらず、ネット調べです。笑
彼の歌声はすぐにわかるのですが、話している声は役柄によっても変わるので・・・むにょむにょ。。。苦しい言い訳。
ただ、このことを知ってしまった以上、
ほかのドラマも、ドラマを見るたびにこれは誰の声だ!!と調べる作業が面倒くさいですが、こうゆう習わしのようなのでしょうがないですね。
この話題はなかなか奥が深そうなので、
また、いろいろドラマの俳優さんについて吹き替えが本人だったか他人だったかいろいろ調べて書こうと思います。
再见!