中国の時代劇で最近ハマったドラマを紹介します。
原題は《赘婿》
邦題は「贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~」
というドラマです。
『赘婿』の定義はチャンネル銀河の紹介ページによると以下のとおりですが、要は意図せずして時代を超えて婿養子になってしまった主人公のぽっちゃり男子の物語です。
中国で入婿のことをいい、夫が妻の家に入ることを卑しんで贅(あまりもの)と称した。また、贅には質(しち)の意味もあり、貧夫が妻家に金品を納めることができないため、代わりに妻家に質となって労力を提供し、この名がつけられたという。
このドラマは以前このブログで紹介した超お勧めドラマ《庆余年》「慶余年」と同じ製作陣が手がけたもので、演者も何人も被っています。
具体的には、「慶余年」の主人公の范闲の義弟役だった郭麒麟(Kevin Guo、グオ・チーリン)さんがこのドラマの主人公である寧毅(ニン・イー)、そのお嫁さんの蘇檀児(スー・タンアー)役を范闲の義妹役だった宋轶(ソン・イー)さんが演じています。
これだけ聞くと、なんか内容はあまり期待できなさそうな感じがしたのは私だけでしょうか。
でも、この郭麒麟さんがナゼか「慶余年」でもすごく気になっていたので、このドラマも見てみることにしました。
そしたら、このドラマがこれまためちゃくちゃ面白かったんです。
チャンネル銀河の番組紹介ページにも
動画再生数65億回超え、中国の主要トレンドランキング1位を総ナメし、社会現象化した大ヒット痛快歴史ドラマ。
とあるように、とにかく面白い!
面白い理由は大きく3つあります。
主人公がキャラ立ち
1つ目は主人公がとてもいい味を出していることです。
ドラマの主人公である寧毅(ニン・イー)を演じている郭麒麟(Kevin Guo、グオ・チーリン)さんがこちら。
正直どこにでもいそうな顔です。
上の写真だと右側の男性の方がスタイルが良くてイケメンです。
そう、主人公は顔面偏差値がそう高くもないありふれたお面のぽっちゃり男子。
調べると、はやり只者ではありませんでした。
この方はなんと相声の話し家(中国の漫才に当たる)だったのです。
通りで発生がいいわけで、声のアテレコも本人でした!
こんな普通顔の主人公になんかときめかないわ〜と思うかもれませんが、騙されたと思って一度見てみてください。
面白いほど引き込まれますから。
痛快で気分爽快なストーリー展開
このドラマが面白くなるのは後半です。
主人公は切れ者なので、次から次へと降りかかる難題に頭脳で立ち向かいますが、その解決のリズム感と思い切りの良さが見ている方を気持ちよくさせてくれます。
特に気持ちが良いのが、主人公がどんな悪人でも仏の心で許してしまうドラゴンボールの孫悟空のようなタイプではなく、悪い奴はきっちりと成敗してしまう思い切りの良さを併せ持っているところです。
ドラマを見ているとありませんか?こんな悪い人を生かしておいちゃだめでしょ、早くやっつけないと!とこっちが気をもむくらい優しすぎる主人公にちょっとイラっとすること。
このドラマはそんなイライラとは無縁のスッキリ系展開なので、特にストレス解消したい人にはうってつけです。
また、前述した通り、ストーリーは後半に急展開し、本当に次どうなる?どうなる?って私も先が読めませんでした。
回を追うごとにどんどん面白くなっていき、正直前半の平和な感じとは全く異なる意外な顛末を迎えます。
このドラマを見ると、男は顔じゃないと100%断言できるようになります
注目キャストはなんといっても郭麒麟(Kevin Guo、グオ・チーリン)さんが演じる主人公の寧毅(ニン・イー)。
このドラマを見ると、男は顔じゃないと100%断言できるようになります(グオさんごめんなさい〜)!
もちろん女もね。
私ぐらいの年齢になれば、そんなことはわかっているよという方のほうが多いと思いますが、このドラマは不思議なほどそれをわからせてくれるドラマだったので。笑
また、蒋依依(ジャン・イーイー)さんが演じる西瓜(シーグァー)というキャラクターが後半で登場しますが、とても美人でかっこいい役どころなので、是非注目してみてください!